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渡辺“浦和キラー弾”!ザック監督に復帰アピール

[ 2011年5月4日 06:00 ]

<浦和・横浜>後半25分、先制ゴールを決め喜ぶ渡辺

J1第9節 横浜2-0浦和

(5月3日 埼玉)
 横浜のFW渡辺千真(24)が“お得意さま”を撃破した。

 0―0の後半25分、MF中村の右サイドからのFKに頭で合わせて今季初ゴールを決めた。対浦和戦は5戦5発のカード別最多得点で、埼玉スタジアムでは計4得点。同スタジアム通算200得点のオマケまで付き「浦和に強い?毎回言われるけど自分は意識していないです」と照れ笑いを浮かべた。

 09年の新人王も昨季は2年目のジンクスに泣かされた。序盤こそ12戦7発と爆発したが、後半戦は6試合で1得点。6試合連続ベンチ外の屈辱も味わった。復活を期して、オフは自主トレで体を徹底的に鍛え直した。その成果もあって開幕前から好調をキープ。昨季まで3試合1得点のペースだったエースFWが今季初ゴールを奪うのは時間の問題だった。この日は日本代表のザッケローニ監督が視察。初招集となった10年1月6日のイエメン戦以来となるA代表復帰を目標に掲げる渡辺にとって、イタリア人指揮官へのアピール弾にもなった。

 アシストは不敗男の中村からだった。エスパニョールから加入した昨季以降、中村が得点に絡んだ試合は10勝1分け。今季から主将に就任した中村の左足が再びチームに勝利をもたらした。守備陣も相手の攻撃を完封。今季の失点はPKによる2点のみ。敵地での浦和戦は08年から4連勝となった。

 今季のテーマは「したたかに勝つ」。後半ロスタイムにはFW大黒が移籍後初得点でダメを押した。攻守がかみ合ってきた“したたかマリノス”はここまで負けなしで3位に浮上。復活気配の名門から目が離せなくなってきた。

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