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切り札は伊藤翔!“和製アンリ”いよいよJデビュー

[ 2010年10月8日 13:11 ]

 ナビスコ杯準決勝第2戦は10日に行われ、清水はホームで広島と対戦する。長谷川監督は「使ってみたい」と2年ぶりの決勝進出が懸かる一戦で、6月に加入したFW伊藤翔(22)を切り札に指名。伊藤が大一番でデビューする可能性が高くなった。伊藤は7日の練習で途中から主力組に抜てきされ、実戦形式で豪快な左足シュートを決めるなど、アピールした。

 中京大中京からいきなり海外移籍を決断し、フランスのグルノーブル入り。今年6月に帰国して清水入りし“和製アンリ”として期待されたが、7月末に右大腿を痛めたこともあり、ここまで出番に恵まれなかった。「暑さに慣れなかった。本当に嫌だった。生活のサイクルに慣れず、体が全然動かなかった」と伊藤は振り返る。フランスでは夏はほとんど夜に練習。4年に及んだフランスの感覚が体に染みついていた。

 「涼しくなってきたし、準備はできている。僕は1試合1試合が大事」と伊藤は即戦力としてのプライドをのぞかせる。長谷川監督は「守備ができるようになったことが一番大きい」と話し、「強引さが魅力」とフランス仕込みの攻撃センスに期待した。

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2010年10月8日のニュース