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サポーター侵入はやらせ?英紙記者、罰金で事件終結

[ 2010年7月10日 23:44 ]

 サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で、試合後のイングランド代表のロッカールームにサポーターが侵入するのを手助けしたとして英大衆紙の記者が逮捕、起訴された。記者は10日、一部の罪を認め750ランド(約8700円)の罰金を支払い、事件は終結した。

 捜査当局が競技場の警備の甘さを指摘しようとした記者の「やらせ」との見方を示す一方、大衆紙側は「不正はない」と強く反論、南ア内外のメディアをにぎわせていた。
 ロイター通信などによると、記者は英大衆紙サンデー・ミラーのサイモン・ライト氏。
 サポーターの英国人男性は6月18日にケープタウンで行われ、無得点引き分けに終わった1次リーグC組のイングランド対アルジェリアの試合後、ロッカールームに侵入。同紙は20日付で、男性がトイレを探しているうちに偶然、選手や元主将のベッカム氏に出くわし、男性が「恥さらし」との言葉を浴びせたとする男性の独占インタビュー記事を掲載した。
 男性はその後逮捕され、罰金750ランドを支払った。ライト氏に対しては10日からケープタウンで本格的な審理が始まることになっていたが、検察側と弁護側が協議した結果、偽名でサポーターのホテルの宿泊予約を取ったことを認めて罰金を支払い、検察側はほかの罪を取り下げた。
 サンデー・ミラーは「記者が侵入に関与したというのは全くのうそだ」との声明を出していた。(共同)

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2010年7月10日のニュース