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エトオが代表辞退!?カメルーンに激震

[ 2010年5月30日 06:00 ]

 日本代表が6月14日のW杯初戦で激突するカメルーン代表に激震が走った。エースFWサムエル・エトオ(29=インテル・ミラノ)が、元同国代表FWロジェ・ミラ氏(58)の「エトオはまだ代表で何もしていない」との発言に激怒。28日にフランスのテレビ局に対し「こんな重要な時期にこんな発言をするなんて。オレの存在がチームに重要なのか、W杯出場の価値があるのか、数日考える」とW杯欠場の可能性も示唆した。

 ミラ氏は90年W杯イタリア大会でチームをベスト8に導いた同国の英雄。だが、同国史上最多記録の44得点をマークしているエトオは「90年は選手が各ポジションにそろっていた。ヤツはオレらがベスト8以上に行ってほしくないんだ」と反発した。W杯には98、02年と既に2回出場しているとあって「オレのキャリアにこのW杯は必要ない」とまで言い放った。
 チームは29日、オーストリア・クラーゲンフルトでスロバキアと親善試合を行ったが、エトオは同行せずパリにとどまった。仮にW杯出場を決意しても、自身のモチベーションとチームの士気低下は否めない。日本代表は岡田監督が韓国に敗れて進退伺を出し、のちに「ジョークだった」と否定したが、カメルーンの顔でもあるエトオだけに、今回の発言は冗談ではすまされない。(クラーゲンフルト・垣内 一之)

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2010年5月30日のニュース