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右CKから闘莉王!日本が予想覆し先制点

[ 2010年5月30日 22:13 ]

日本―イングランド 前半、先制ゴールを決める闘莉王

 【W杯強化試合 日本1―2イングランド】熱狂的な応援で知られるイングランドサポーターの大合唱の中で試合は始まった。W杯優勝候補の相手にはルーニー、ランパード、テリーら世界的なスターが並ぶ。だが、大方の予想を覆して先制したのは日本だった。

 前半7分の右CKだった。遠藤のけった地をはうようなボールに、闘莉王が走り込む。近いサイドで右足を振り抜き、ゴール右隅ぎりぎりを射抜いた。日本の得意なセットプレーが世界に通じた瞬間だった。スタンドは騒然となった。
 「日本は優しすぎる。(試合は)戦争のつもりでやるべきだ。殴られたから殴り返すのではなく、先に殴ってしまえばいい」。闘争心をむき出しにするブラジル出身のDFは、0―2で敗れた24日の韓国戦後にこう話しており、自ら実践してみせた。
 闘莉王は、0―3で惨敗した4月のセルビア戦が出場停止、韓国戦はけがで出られず、この日が3試合ぶりの代表戦だった。「仲間の力になれず、悔しい」と語っていただけに、イングランド戦は待ち遠しかった。
 後半27分、皮肉にも右クロスをクリアミスして同点のオウンゴールとしたが、「楽しかったし、思い切りやれた。強い相手にこれぐらいできることを証明できた」と表情は決して暗くなかった。あらためて、攻守にわたり欠かせない存在であることを示した。(共同)

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2010年5月30日のニュース