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イングランドに挑んだ日本 気迫押し出す戦いに拍手

[ 2010年5月30日 22:33 ]

 サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会開幕直前の30日、日本代表はオーストリアのグラーツで、サッカーの「母国」でスターぞろいのイングランドに挑戦。結果は1―2で惜敗したが、完敗した日韓戦から一変し気迫を押し出して戦う日本代表に、日本や欧州各地から駆け付けたサポーターが拍手と声援を送った。

 ドイツ・ミュンヘンの日本人学校に通う藤作龍磨くん(10)は小さな日の丸を手に応援。「とにかく点を取って勝ってほしい」と話していたが、前半7分。コーナーキックから田中マルクス闘莉王選手(29)が先制ゴール。スタンドの一角をサムライブルーに染めた応援団が歓喜した。
 千葉県佐倉市の石橋祐大さん(22)は、日本から航空機と列車を乗り継ぎ、約20時間かけて会場に。岡崎慎司選手(24)を励ます英語の横断幕を観客席に広げて「ゴール前への飛び込みはイングランドにも通用するはず」と期待。その言葉どおりにディフェンダーの裏に飛び出しシュート。惜しくも外れたが、日本人を沸かせた。
 スタジアムの周りでは、イングランドサポーターがビールをあおり、手拍子を交えて「チャント」と呼ばれる応援歌を合唱。気勢を上げた。(共同)

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2010年5月30日のニュース