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主力不在イエメン戦、達也が引っ張る!

[ 2009年1月13日 06:00 ]

練習でシュートを放つ田中達也(右)

 日本代表は12日、鹿児島・指宿で合宿3日目の練習を行った。今合宿初の実戦形式の練習となった10分ハーフのミニゲームでは、FW田中達也(26)が唯一主力組のFWで20分間プレー。ゴールを決めるなど軽快な動きを見せ、アジア杯予選のエースとして日本代表を引っ張ることも宣言した。多くの主力メンバーが不在の中、田中達が万全のコンディションで、20日のアジア杯予選イエメン戦に臨む。

【日本代表メンバー


 終始、切れ味鋭い動きを見せた。ハーフコートで行われた11対11のミニゲーム。主力組のFWでは唯一、田中達だけが2トップで“フル出場”した。「今回は若くてフレッシュなメンバーが多い。僕も引っ張っていかないといけない。彼らに負けないようにやっていく」。普段はムードメーカー的な役割の田中達が、珍しく口にした熱い言葉。自然と芽生えたFWのリーダーとしての自覚が、左足の豪快なゴールを生んだ。

 コンディションは万全に近づいている。「今は60~70%ぐらい。イエメン戦には100%に持って行く」。代表合宿が控えていた年末年始。閉鎖していた浦和のクラブハウスをわざわざ開けてもらい、阿部勇とともに入念な自主トレを行った。シーズン前としては05年10月の右足首脱臼骨折以来初めて、ケガもなく順調に調整を重ねてきた。現在疲労はピークに達しているが、日本代表の早川トレーナーも「この時期に(筋肉の)張りがきているのはいいこと。本人ともケガをしないようにと話をしている」と太鼓判を押した。

 合宿開始前日の9日には、複数の海外クラブからのオファーを断って浦和と3年契約を結び、完全に日本代表に集中している。田中達が“ガラスのエース”を返上し、主力不在の岡田ジャパンをけん引する。

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2009年1月13日のニュース