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“2枚看板”長島&条治、韓国勢と直接対決!

[ 2010年2月16日 06:00 ]

最終調整を行った長島(左上)と加藤

 日本勢のメダル獲得が期待されるスピードスケート男子500メートルは15日(日本時間16日)に行われる。14日は1回目の滑走順が発表され、日本の2枚看板は強豪・韓国勢との直接対決が決定。加藤条治(25=日本電産サンキョー)は17組で今季W杯ランキング1位のイ・ガンソク(24)と、長島圭一郎(27=日本電産サンキョー)は19組で同2位のイ・ギュヒョク(31)と同走する。また、女子3000メートルでは穂積雅子(23=ダイチ)が6位に入賞した。

 相手に不足はない。日本の大黒柱2人が1回目に直接対決するのは、最大のライバル韓国勢。大舞台で闘志を奮い立たせる最高の巡り合わせになった。
 今季のW杯ランキングで6位の加藤に対し同走のイ・ガンソクは1位、5位の長島に対し同走のイ・ギュヒョクは2位だが、上位陣は大混戦で実力はほぼ互角と言っていい。イ・ガンソクは100メートルが速い先行逃げ切り型、イ・ギュヒョクは1000メートルも得意で世界スプリント選手権3度優勝の万能型。2人とも相手の特徴はよく知っており、レースプランも立てやすい組み合わせだ。何より、直接対決で勝てばメダルへ近づく、分かりやすい組分け。日本選手団総監督でもある日本スケート連盟の鈴木恵一強化部長は「(けん制し合う)日本人同士を避けられたのが何よりよかった」と歓迎した。
 長島と加藤はレース前日、軽めの練習で最終調整した。世界スプリント総合3位となった1月半ば以降、好調をキープしている長島は「きのうのモーグルをテレビで見て、始まったなあという気持ちになった」と気分が高まってきた様子。1週間前までスタートが不調だった加藤はこの日もダッシュを確認し「調子が悪くて暗い気持ちになった時もあったけれど、調子が上がってきたので大丈夫。疲れも抜けて体はいい準備ができている」と手応えは上々だ。
 男子500メートルは前回のトリノ五輪で、6大会連続で獲得していたメダルが途絶えた。お家芸復活の命運を握る2人。まずは韓国勢との直接対決に勝って、優位に2回目に入りたい。長島は「最後は実力があるか、ないか。強いか、強くないかだと思う」と覚悟を決めた。加藤は「あすにすべてを懸けたい」と強い決意をにじませた。

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2010年2月16日のニュース