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4回転が鍵?大混戦の男子フィギュア対決

[ 2010年2月16日 08:59 ]

 バンクーバー冬季五輪のフィギュアスケートで注目の男子は16日(日本時間17日)、バンクーバーのパシフィックコロシアムでショートプログラム(SP)を行い、日本男子初の五輪メダル獲得に高橋大輔(関大大学院)織田信成(関大)小塚崇彦(トヨタ自動車)の最強トリオが挑む。

 織田が「男子のトップ10人は接戦。一つのミスで大きく順位が変わる」と言うようにメダル争いは大混戦。その中で、4回転ジャンプの位置付けが議論を呼んでいる。
 今季、トリノ五輪王者のエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)が4季ぶりに復帰し、SPにもフリーにも4回転を入れた構成で金メダルの大本命に躍り出た。対抗するように、ブライアン・ジュベール(フランス)とステファン・ランビエル(スイス)の元世界王者や、全米選手権優勝のジェレミー・アボットも大技を決めている。
 金メダルを目標とする高橋は2008年10月に右ひざ靱帯を断裂する前はフリーで2度決めており、「あとはどれだけ力まずにできるか」と成功を目指す。
 これに対し、4回転なしでの勝負を公言するのが昨季世界選手権で1、2位を占めたエバン・ライサチェク(米国)と地元カナダのパトリック・チャンだ。チャンは「(ジャンプだけでなく)すべてを備えてこそフィギュア」と、完成度の高さで対抗する予定だ。

(共同)

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2010年2月16日のニュース