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混乱した…川口悠子組、想定外のミス続出

[ 2010年2月16日 15:10 ]

ロシア50年ぶりにメダル逃した…川口ペア4位

 すべてはメダルのために…。国籍を変えてまで、五輪で栄光を勝ち取る決意をしたフィギュアスケート・ペア、ロシアの川口悠子(28)は、大一番のペア・フリーでミスを続発し無念の4位に終わった。
 ロシアにとっても、旧ソ連時代の1964年インスブルック五輪から続いていたロシアの同種目連覇記録が「12」で途絶えた。「ミスのある滑りになり、悔しい」と川口。冒頭に入れた男性が女性を放り投げるスローの4回転ジャンプが3回転となって着氷のバランスを崩すと、2回転半で今度はスミルノフが着氷で乱れる想定外のミス。さらにスローの3回転ループで川口が転倒してしまった。
 SP3位からの逆転はおろか「クリーン(きれい)に滑りたかった。(スロー4回転サルコーを回避し)直前に3回転にしろと言われ、頭の切り替えがしっかりできなかった」。極めて冷静に演技を振り返ったが、その表情はこわばったままだった。
 9歳だった小学校3年の時から、20年近く描き続けた夢が砕け散った。その胸中を思うと、大舞台の怖さをあらためて思い知らされた。

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2010年2月16日のニュース