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「悔しいです」加藤条治、メダル獲得も表情さえず

[ 2010年2月16日 13:51 ]

<男子500メートル>3位となり、日の丸を掛けて寝転ぶ加藤条治

 【男子500メートル】その瞬間、日の丸を胸の上に乗せて、仰向けになってリンクに寝転んだ。世界記録保持者、天才スケーター、と呼ばれながら勝てなかった加藤条治(25)がようやく最高の舞台でメダルを獲得。だが、その表情はさえなかった。

 「メダルは取れましたけど、自分の目標に届いていない。ちょっと悔しいです」。
 一時は引退も覚悟した。得意のカーブワークが決まらず、五輪前に大スランプ。「(トリノ五輪後の)4年間で一番きつかった。(スケートを)やめることも考えた」が、トリノの6位という不本意な成績を上回るという目標だけが、加藤のモチベーションをひのき舞台までキープさせた。
 「五輪は内容ではなく、順位を狙う大会」。加藤はそう言い切っていた。銅メダル。本人の思いは複雑でも、十分胸をはれる順位だ。

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2010年2月16日のニュース