【浦和・さきたま杯】8歳牝馬サルサディオーネが重賞7勝目、大接戦制した

[ 2022年6月2日 05:00 ]

接戦を制して逃げ切ったサルサディオーネ(右)
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 中央交流重賞「第26回さきたま杯」が1日、浦和競馬場で行われた。5番人気のサルサディオーネが直線で差し返して優勝、7つ目の重賞タイトルを手にした。

 頭、頭差の大接戦。最内からゴールで真っ先に鼻面を伸ばして決着をつけた。「この馬の勝負根性には頭が下がる」。矢野は愛馬に最敬礼した。

 外枠からスタートを決めると押して押して1コーナー手前でハナを奪った。後はいつも通りマイペースに持ち込むだけだったが、この日は久々の1400メートルに加え初コース。終始シャマルが2番手でびっしりマークする形に。3コーナーでは早くも外から馬体を併せられ苦しい展開だったが、直線を向いてからの粘りが驚異的。矢野の繰り出すステッキに応え、懸命に踏ん張った。「1600メートルでも忙しいと思っていたので張り切って行かなければと気合を入れて逃げた。最後は一度は前に出られたが差し返してくれた。よく踏ん張ってくれた」。今年2度目の重賞制覇となった矢野は破顔一笑。衰えを見せない8歳牝馬。「重量を背負わされないレースに的を絞って、最終的にはJBC(11月3日、盛岡)を目指したい」と堀師。今後は大目標に照準を定めてローテーションを組むつもりだ。

 ◆サルサディオーネ 父ゴールドアリュール 母サルサクイーン(母の父リンドシェーバー) 牝8歳 大井・堀千亜樹厩舎 馬主・菅原広隆氏 生産者・青森県東北町の荒谷牧場 戦績49戦12勝(南関東29戦8勝) 総獲得賞金3億2487万7000円。

 ▼2着ティーズダンク(和田)残念。直線、反応してくれたがハナに行った馬がしぶとかった。

 ▼3着シャマル(川須)2番手でリズム良く行けた。力は出し切っている。

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2022年6月2日のニュース