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【日本ダービー】(2)セイウンハーデス 橋口師 ダービー父子制覇へ、8年前の父と同じ吉兆枠

[ 2022年5月27日 05:30 ]

坂路にて併せ馬で追い切るセイウンハーデス(撮影・亀井直樹)
Photo By スポニチ

 吉兆だ。ダービー父子2代制覇の夢に一歩、近づいた。26日、栗東坂路の追い切りで抜群の動きを見せたセイウンハーデスが1枠2番をゲット。そう、橋口慎介師(47)の父で元トレーナーの弘次郎氏(76)が14年に送り出したワンアンドオンリーが1枠2番から戴冠。悲願Vを果たした好枠に運命的なものを感じずにはいられない。開業7年目、これがダービー初挑戦になる若きトレーナーが大仕事をやってのけるかも。人馬ともに勢いあり!

 いつかまた、ここへ。きっと、必ず――。夢に見たホースマン最高の舞台に、開業7年目の若きトレーナー・橋口師が挑む。

 前走・プリンシパルSの勝利でダービーへの最終切符を手にしたセイウンハーデスが木曜追いで存在感を示した。開門直後の坂路。エマージングロール(4歳3勝クラス)を併走相手に、ラストだけ軽く仕掛けるとギアが上がり、4F52秒0~1F12秒8の時計で楽に3馬身突き放してみせた。馬が走ることを楽しんでいるようだ。動きを見守った橋口師も満足げだ。

 「思ったより時計は速くなりましたが、抑えたままで先着。動きは良かったと思います」

 昨年10月末、阪神芝1400メートルで新馬勝ち。2走前の毎日杯で4着に敗れながら距離延長の東京遠征で結果を出せたのが気性的な成長だ。指揮官の口から出るのは前向きな言葉ばかり。

 「シャドーロールを着け始めた時(毎日杯の後)から物見することがなくなりました。距離が延びることで、さらにいいレースができる可能性もある。跳びがゆったりした走り。折り合いに関しても全く問題ない。集中して走れたら、いいレースができると思う」

 16年に引退した父の厩舎を引き継ぐ形で開業。父の悲願、ワンアンドオンリーで制した14年の日本ダービーは東京競馬場に駆けつけ、喜びを分かち合った。「ダービーはあの時以来。ワクワクしています。人気はないのでプレッシャーもない(笑い)。今は楽しみしかない」と目を輝かせる。枠は1枠2番。くしくも14年にワンアンドオンリーが勝った好枠だ。ここならスッと理想的な位置が取れる。指揮官は「絶好の枠ですね。レースもしやすいと思う。ゲートが速いのでロスなく馬場のいいところを走れる」と声を弾ませた。

 ダービーの父子2代制覇など軽く口にできない。それだけの重みを知っているから。ただ、舞台経験はさらなるチャンスにつながっていく。勝負師の真っすぐな魂を受け継いだ新進気鋭のトレーナーがまたひとつ扉を開ける。

 《父・弘次郎氏は14年(2)ワンアンドオンリーV》橋口師の父で元トレーナーの弘次郎氏は16年2月末の定年引退までにダービーに21頭を起用。96年ダンスインザダーク、04年ハーツクライ、09年リーチザクラウン、10年ローズキングダムで2着4回、03年ザッツザプレンティ3着など何度も涙をのみ、20頭目の起用となった14年ワンアンドオンリーで悲願のダービー制覇を成し遂げた。調教師のダービー父子制覇となれば3組目だ。また、セイウンハーデスはダンスインザダークと同じくプリンシパルS勝ちをステップに参戦。勝てば前走・プリンシパルS組の初勝利となる。

 ▼橋口弘次郎氏 ワンアンドオンリーで勝たせてもらったダービーは今でも鮮明に覚えていますよ。セイウンハーデスはそのときと同じ1枠2番。ワンアンドオンリーがそうだったように好位で運ぶ馬には最高の枠、願ってもないところじゃないかな。ジョッキーが狙ったポジションを取れると思う。慎介(橋口師)はプリンシパルSを勝った後、ダービーに出られることが何よりうれしいと言っていました。当日はテレビの前で応援しています。

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2022年5月27日のニュース