【フェアリーS】エバーシャドネー 無傷重賞Vへ鋭く伸びた!藤岡佑「条件問わない」

[ 2022年1月7日 05:30 ]

藤岡佑介が騎乗し、併せ馬に遅れるもキレのある動きを見せたエバーシャドネー
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 「第38回フェアリーS」(10日、中山)の追い切りが6日行われ、エバーシャドネーが軽快な走りを披露。年男ジョッキー、藤岡佑介(35)とのコンビで重賞初タイトルへ前進した。

 素質を秘めた3歳牝馬がそろう藤岡厩舎。ここは新馬勝ちした2頭がエントリーし、エバーシャドネーが出走抽選(18分の16)を突破した。この日、行われた最終追いはCWコースで登録した2頭を含めた3頭併せ。テンバガー(4歳2勝クラス)、抽選除外となったモズゴールドバレル(再投票でシンザン記念に出走)に続く、最後方を追走した。1馬身半差の等間隔を保ち、直線は内へ。騎乗した藤岡佑がしまい軽く気合をつけると鋭く伸びた。前の2頭との差は詰まらなかったが、ラスト2Fは11秒5、11秒4の好時計(全体は5F66秒2)。上積みを感じさせる動きだった。

 藤岡佑は「使って身のこなしが素軽くなっている。順調ですよ」と好感触。動きを見届けた父・藤岡師も「意図的に後ろから行ったし、時計は(他の2頭と)同じぐらいだったからね。前走が余裕残しだったから上積みはあるんじゃないかな」と仕上がりに満足げだ。

 藤岡厩舎が管理する今年の3歳牝馬はデビューした8頭中6頭が勝ち上がり。厩舎にとっては16年ジュエラー以来となる桜花賞制覇を狙える布陣がそろった。その中でも新馬戦はキラリと光る勝ちっぷり。好位でスッと折り合い、危なげなく抜け出した。2着馬は次走で格上挑戦した1勝クラスの特別戦V。ハイレベルなメンバーがそろっていた。

 手綱を託された息子も「初戦は重賞にチャレンジしていいと思える勝ち方だった。楽しみを持って行ける」と意気込む。舞台は中山に替わるが「スタートも良く、テンに行くスピードがある馬。折り合いも問題ないし、条件は問わない」とジャッジ。「桜花賞を目指したいし、ここで賞金加算できればローテも組みやすくなるから」と力を込めた。

 藤岡佑は3月で36歳になる年男。今年最初の騎乗だった5日の中京9Rをいきなり勝ち、幸先のいいスタートを切った。「(年男は)全然、どうでもいいですが」と照れ笑いを浮かべながらも「頑張りたいです」と気を引き締めた。抽選突破の幸運を引き寄せ、重賞タイトルを狙う。

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2022年1月7日のニュース