【有馬記念1週前追い】クロノジェネシス　史上初GP4連覇へ貫禄の脚色！有終Vへ着実に上昇

併せ馬を置き去りにするクロノジェネシス（撮影・井垣　忠夫）　
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　誰もが憧れる夢舞台。中央競馬の一年を締めくくる「第66回有馬記念」がいよいよ来週に迫った。これがラストランのG1・4勝馬クロノジェネシスは15日、栗東CWコースで1週前追い。上半期の宝塚記念を合わせて史上初のグランプリ4連覇へ、軽快な脚さばきで好調をアピールした。

　脚力の違いを見せた。来週の有馬記念がラストランになる5歳牝馬クロノジェネシスは厩舎所属の団野（レースはルメール）を背にCWコースで1週前追いを消化。序盤はゆったりした入りでトリプルエース（4歳オープン）を5馬身追走する。気持ちが先行したのか、向正面から4コーナーにかけ、折り合いを欠くシーンはあったものの鞍上は懸命に手綱を抑え、直線に入った。追いだしてからの加速力はさすがG1馬。内から僚馬をアッサリかわし、ゴール前でひと伸び。6F82秒2～1F11秒7の好時計で5馬身先着した。斉藤崇師が切り出す。

　「前に馬を置いて、それを見ながら。抜け出してから少しフワッとしたけど、体は動いてきた。少しずつ良くなっている」
　前走・凱旋門賞は重馬場で7着。指揮官は「馬場が重く、かなりタフでした。（レース後は）疲れていました」と振り返る。帰国後は検疫を経て放牧へ。英気を養い、今月2日に帰厩した。「こっち（トレセン）ではいつもと同じような雰囲気だし、元気もあります。ただ、一番いい頃と比べると少し物足りない感じ。来週のひと追いで良くなれば」。最後の決戦に向け、準備を進めていく。

　今秋はグランアレグリア（マイルCS）、コントレイル（ジャパンC）、ラヴズオンリーユー（香港C）といった名馬がラストランで有終の美を飾った。次は彼女の出番。史上初のグランプリ4連覇を成し遂げ、現役生活を締めくくる。