【朝日杯FS】ドウデュース好勝負確信!友道師も太鼓判「センスがいい。古馬にも勝つ動き」

[ 2021年12月16日 05:30 ]

Pコースを併せ先行するドウデュース(撮影・井垣 忠夫) 
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 2歳マイル王決定戦「第73回朝日杯FS」の追い切りが15日、東西トレセンで行われた。素質馬の宝庫・友道厩舎で2戦2勝のドウデュースは栗東ポリトラック併せ馬で余力たっぷり。コンビを組む武豊(52)はこのレース22回目のチャレンジで初勝利ならJRA平地G1完全制覇に王手となり、馬主のキーファーズにとってもJRA・G1初制覇のチャンスだ。同レースは16日に出走馬が確定、17日に枠順が決まる。

 ドウデュースを語る際にセットの話題は武豊だ。朝日杯FSを勝ってG1完全制覇にあと1、となるかどうか!?17年にホープフルSがG1に昇格して以降、恒例の話題だが、今年の朝日杯FSの相棒がドウデュースなら現実味を帯びている。

 2歳馬の最終追い切りに大きなアクションを求めるはずはなく、前川助手を背にポリトラックで併走相手のリノユニヴァース(3歳2勝クラス)に軽く1馬身半先着、5F64秒8~1F11秒5を馬なりでマーク。万全な仕上がりを印象づけるが、ここに至る過程のハイライトが1週前追い切りで、雨水をたっぷり含んだ重いCWコースを6F78秒4~1F11秒4で走破した時計と動きに度肝を抜かれるほどだった。

 この日、武豊は自身がまたがった1週前の感触を「先週の動きは抜群」と認めており「いい体をしている。夏、秋と一度(レースに)使っていい感じ。レース内容もいい」と逸材を高評価。お決まりのように「オレが朝日杯を勝っていない」と自虐ネタを用意するも「勝ってリーチをかけたいね」の口調がより熱を帯びる。過去21回騎乗して2着が5回。縁の薄い2歳G1の惜敗続きに今年こそ終止符を打ちたい。

 馬主のキーファーズにとっても初のG1獲りに機は熟した感がある。代表の松島正昭氏は、今年の凱旋門賞(ブルーム)と、ジャパンC(ジャパン)はアイルランドのA・オブライエン厩舎に預託する所有馬で武豊と挑んでおり、その流れからしてもドウデュース&武豊の人馬に対するエールは人一倍のものがある。

 友道師は「テンションが上がることもないし、センスがいい。G1で強い相手と初めて当たるけど、調教は厩舎の中で一番動けている。古馬にも勝つ動きをしているから、ここでもいい勝負ができると思います」とコメント。オープン馬の宝庫と言える名門厩舎で一番の動き!?指揮官の何げないひと言がドウデュースの大物ぶりを伝えている。

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2021年12月16日のニュース