【武蔵野S】ソリストサンダー砂王へ弾み!27戦目で悲願の重賞初制覇

[ 2021年11月14日 05:30 ]

レースを制した戸崎騎乗のソリストサンダー(手前)。奥は2着、田辺騎乗のエアスピネル=撮影・河野 光希
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 ダートG3重賞「第26回武蔵野S」が13日、東京競馬場で行われ、道中7番手を進んだ3番人気ソリストサンダーが早めに先頭に抜け出して快勝。待望の重賞初制覇を飾り、チャンピオンズC(12月5日、中京)の優先出走権を獲得した。

 今までの無念を晴らすかのような堂々の横綱相撲。秋の青空の下、ソリストサンダーが快走した。大外16番枠から7番手を悠々と進み、残り300メートルで早くも先頭へ。内をついたエアスピネルを1馬身1/4差で難なく振り切り、通算27戦目で待望の重賞初V劇だ。

 5度目の騎乗となった鞍上・戸崎は「今まで重賞で惜しい競馬が続いていたので良かった」と笑顔で切りだした。昨年の武蔵野S2着。今年に入っても、かしわ記念2着、前走・南部杯3着と交流G1で奮闘。地道に磨いた力を東京で誇示した。先行馬集結で前半3F34秒4のハイペース。流れを読み切った鞍上の好プレーも光った。この日の東京の特別&重賞3競走(9~11R)を制圧した戸崎は「ある程度前が流れると思ったのでイメージ通り。抜け出すのが早いかな?と思ったが、よく頑張って走ってくれた」と愛馬を称えた。

 管理する高柳大師は「後ろの差し馬が強いと思っていたが(手綱を)持ったまま抜け出してきたので…。エルムS(10着)は暑さもこたえていた。南部杯より状態も良くなっていたので勝てて良かった」と待望の重賞初制覇を喜んだ。

 これで高柳大厩舎は6月の帝王賞優勝馬テーオーケインズと“砂の二枚看板”が確立。優先出走権を獲得したチャンピオンズCの参戦については「そこも視野に入れ体調を優先して考えます。ただ距離は1600メートルがベストと思うので。来年のフェブラリーS(2月20日、東京)は目標にしたい」(同師)とG1制覇の夢をはせていた。

 ◆ソリストサンダー 父トビーズコーナー 母ラヴソースウィート(母の父スペシャルウィーク)牡6歳 15年5月2日生まれ 栗東・高柳大厩舎所属 馬主・村上稔氏 生産者・北海道新冠町村田牧場 戦績27戦6勝 総獲得賞金1億9081万1000円(戦績、賞金ともに地方含む)。馬名の由来は独唱者(仏)+雷。

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2021年11月14日のニュース