【神戸新聞杯】シャフリヤール 進化の坂路4F自己新51秒2、ダービー馬が夏越えパワーUP

[ 2021年9月23日 05:30 ]

<神戸新聞杯>福永を背に坂路をスカリーワグ(奥)と併せ馬で追い切るシャフリヤール
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 菊花賞トライアル「第69回神戸新聞杯」は22日、栗東で追い切りが行われ、ダービー馬シャフリヤールが馬なりで坂路自己ベストを大幅に更新した。スピード感、力強さが春とは明らかに違う。夏場に英気を養い、進化を遂げた。

 全くの馬なりで自己ベストを大幅に縮めてみせた。今季の始動戦を迎えるダービー馬シャフリヤールが坂路で躍動。稽古の段階から早くも存在感をアピールした。テンから弾むようなフットワーク。回転の速い脚さばきでスムーズに加速していく。スカリーワグ(3歳2勝クラス)との併せ馬は先行した僚馬にラスト2Fで追いついて併入フィニッシュ。突き放すシーンはなくても手応えの良さは、はるかに上回っていた。春と同じくレース当週はサッと済ませる程度。それでいて4F51秒2~1F12秒2の好時計だ。馬上の福永は最後まで持ったままにもかかわらず、昨年9月30日に記録した自己ベスト(4F54秒0~1F12秒8)より2秒8も速い数字。鞍上は納得の表情で切り出す。

 「速い時計が出たけど無理はさせていないし、楽な感じでした。春から体もしっかりして、いい感じで成長している。休み明けでも動ける状態だと思います」

 前走・ダービーは皐月賞馬エフフォーリアとの激戦を約10センチ差で制し、タイトルをモノにした。キャリア4戦目でのダービー制覇は96年フサイチコンコルド(3戦目)に次ぐ史上2位の速さ。18年生まれのサラブレッド、7398頭の頂点に立った。藤原英師は「わずかな差でも勝つことができた。関係者、馬に感謝です」と振り返る。その後は放牧を挟み、秋にピッタリ照準を合わせてきた。

 競走馬の夏休みは本州と比べて涼しい気候の北海道が一般的だが、栗東近郊にあるノーザンファームしがらきで夏を過ごした。これには狙いがあった。指揮官は「こっちで過ごした意味。それは僕らも馬を見ることができるから」と説明。厩舎、牧場スタッフが常にコンタクトを取り、状況に合った調整ができる。ダービーから4カ月、見た目にひと回り大きくなり、稽古の動きを見ても明らかにパワーアップ。進化してトレセンに帰ってきた。

 「こちらの思い通り成長してくれた。体が増えて精神面もしっかり。帰厩した時の感触が重要でジョッキーによると幅が出たし、力強くなって、いい雰囲気で帰ってきた、とのこと。その言葉だけで十分だった」

 追う立場から追われる立場になった。「結果を求められる馬。このレースで成長した姿を見せてほしい。先々は日本だけではなく、世界を目指せるように」と前を向く。順調に夏を越して再スタート。ダービー馬が世代トップの力を示す。

 《ダービー馬が5連勝》近年のダービー馬は右前浅屈腱炎でダービーがラストランとなった19年ロジャーバローズを除き、13年キズナから20年コントレイルまでの7頭が全て次走で勝利を収めている。そのうち4頭が神戸新聞杯で始動していた。11年オルフェーヴルを合わせ、神戸新聞杯に出走したダービー馬は5連勝中となっている。

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