【船橋・かしわ記念】5日発走 注目馬ピックアップ編

[ 2021年5月3日 05:30 ]

フェブラリーステークスを制したカフェファラオ
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 船橋競馬のゴールデンウイーク開催がきょう3日、開幕する。5日には春恒例のダートマイルチャンピオン決定戦「第33回かしわ記念」(交流G1)がゲートイン。その枠順が2日、決定した。JRAからは今年のフェブラリーS覇者カフェファラオ、かしわ記念連覇を狙うワイドファラオなどが参戦。地方勢では地元船橋の強豪カジノフォンテンがG1・2勝目を狙う。

 今年もフェブラリーS王者が船橋へやってくる。カフェファラオ(牡4=美浦・堀)だ。19年暮れの新馬から3歳G3ユニコーンSまで圧巻の3連勝。昨年の大井ジャパンダートダービーは1番人気7着に終わったが、その存在感にかげりはない。古馬と初対戦のシリウスSですぐさま白星奪回。チャンピオンズCは6着も21年初戦でフェブラリーS快勝。好位から力強く抜け出して“世代交代”をアピールしたのだ。

 放牧から3月27日に帰厩。「いったん緩めたがカイバ食い、毛ヅヤ、体の張りが良く、前走よりもいい状態。(4月)22日の追い切りで心肺とフィジカルはできたので、29日はそれを解消するイメージの調整。今後のことを踏まえ、今回はシャープターンのコースと距離にしっかりと対応させたい」と堀師。引き続きルメールとのコンビで春のマイル王を狙う。

 ワイドファラオ(牡5=栗東・辻野)は昨年の当レースでG1初制覇。こちらはフェブラリーS14着からの巻き返しを期す。辻野師は「前走後、放牧に出してしっかりと立て直した。去年勝った時と同じような感じで持ってこられたと思う。馬格の割に小回りは得意で楽しみ」と期待した。

 そして地方の雄がカジノフォンテン(牡5=船橋・山下)。昨年の東京大賞典でオメガパフュームの2着と健闘。今年初戦の川崎記念で見事に雪辱を果たし、フリオーソ以来10年ぶりの地方馬Vをもぎ取った。しかも3馬身差の完勝。前走の南関重賞も逃げ切ったが「状態は8~9分くらいかな」(山下師)と、大目標の地元G1へ向けてのステップだった。中間の調教に騎乗した主戦・張田は「前走よりだいぶ良くなってきた」と好感触。かしわ記念でもフリオーソ以来10年ぶりの地方勢Vが懸かる。(特別取材班)

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