【エ女王杯】斎藤新 親子で初のG1挑戦!父・誠師管理ウラヌスチャーム騎乗「力借りて一生懸命に」

[ 2020年11月13日 05:30 ]

ウラヌスチャームとエリザベス女王杯に挑む斎藤新
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 夢にまでみた父とのG1挑戦。斎藤新はデビュー2年目ながら、G1は19年ホープフルS(クリノブレーヴ13着)、今年のスプリンターズS(ラブカンプー15着)に続く3度目。父の管理馬でのG1騎乗は今回が初めてとなる。

 「デビュー前からサポートしてもらっていた父の厩舎の馬で、こんなに早くG1のチャンスを頂けてありがたいです。スプリンターズSの時も緊張より楽しみの方が大きかった。どれだけやれるか楽しみですね」

 父の管理馬で、エリザベス女王杯に挑んだヌーヴォレコルトは2年連続(14、15年)で1番人気に支持されながら2着に敗れた。当時、競馬学校に入学する前の中学生だった新は「(京都)競馬場に見に行っていて、悔しい思いをしました」と振り返る。

 コンビを組むパートナーは美浦所属ながら、栗東に滞在して調整中。2週連続で追い切りにまたがり「乗った感じは切れるというより、ジワッと長く脚を使える。競馬のイメージと同じですね。操縦性が凄くいいし乗りやすい」と特徴をつかんでいる。

 前走の新潟牝馬Sは途中から動いて先頭に立つと、直線はさらに突き放して7馬身差の圧勝。「G1でメンバーも強くなりますからね。まだ2年目の若手ですし、ウラヌスチャームにも力を借りる感じで一生懸命、乗りたいです」。経験豊富な5歳のベテランホースは心強いパートナーになる。

 ≪父「いい経験に」≫11日に行われたウラヌスチャームの最終追いは、美浦から父の誠師も駆けつけて見守った。指揮官は追い切りを終えて引き揚げてくる人馬を、タブレットで撮影。その時は父親の顔になっていた。誠師は「2年目で伸び悩んでいましたが、だいぶしっかり乗れるようになった。このままいってくれればと思います。(G1騎乗が)いい経験になってほしい」とエールを送っていた。

 ◆斎藤 新(さいとう・あらた)2001年(平13)2月9日生まれ、茨城県出身の19歳。父は美浦の斎藤誠師。13年ジョッキーベイビーズで日本一。安田隆厩舎から昨年3月にデビュー。1年目に中央と地方を合わせて44勝を挙げ、JRA賞最多勝利新人騎手を受賞。JRA通算1190戦75勝(重賞Vは20年CBC賞)。1メートル64.6、47.2キロ。血液型O。

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