8冠アーモンドアイ JCでラストラン!コントレイル、デアリングタクトと史上初3冠馬3頭対決が実現へ

[ 2020年11月13日 05:30 ]

コントレイル(左)とアーモンドアイ(中央)とデアリングタクト(右)
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 日本競馬最強の絶対女王・アーモンドアイ(牝5=国枝)が、ジャパンカップ(29日、東京芝2400メートル)参戦と、同レースを最後に引退することを12日、所有するシルクホースクラブが発表した。同馬は今月1日の天皇賞・秋を制し、日本競馬史上初の芝G1・8勝の快挙を達成。次走が注目されていた。同レースには既にコントレイル(牡3=矢作)、デアリングタクト(牝3=杉山晴)の牡牝無敗3冠馬が参戦を表明。アーモンドアイも18年に牝馬3冠を達成しており、史上初の3冠馬3頭の対決が実現する。

 絶対女王のラストランには、史上最も華やかな舞台が用意された。今年ここまでの競馬シーンを彩ったアーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトの3頭の3冠馬が、ジャパンカップで激突することになった。

 アーモンドアイは1日の天皇賞・秋で、史上初の芝G1・8勝の偉業を達成。その後は4日に福島県のノーザンファーム天栄に放牧。5日には登録済みの香港カップ(12月13日、シャティン芝2000メートル)に選出。ジャパンカップか香港遠征か、次走は2択とみられていた。

 管理する国枝師はこの日、ノーザンファーム天栄を訪問。アーモンドアイの状態を確認した。「馬の状態を確認して、予定通りジャパンカップにいきます。良い競馬ができると思いますので、頑張っていきたいと思います。そしてジャパンカップをもって競走生活を終えると決まりました。全力投球をしていきたいと思います。応援のほどよろしくお願いします」とコメントした。

 ジョッキーはもちろん主戦・ルメールを起用。天皇賞・秋勝利後に「これは彼女とのラブストーリー。本当に特別なストーリーだった。彼女を愛しているし、感謝したい」と涙を浮かべていたパートナーが、最後もエスコートする。最多獲得賞金記録も懸かる。ジャパンカップの優勝賞金は3億円。現在のアーモンドアイの獲得賞金は16億1202万9900円。勝てばキタサンブラックの18億7684万3000円を抜いて歴代トップになる。

 相手は無敗の3歳3冠牡牝。新興勢力は強敵だが、ここまで8個のG1タイトルを積み重ねてきた絶対女王にとって、何ら臆するところはない。ジャパンカップは18年に、2分20秒6の驚異的なレコードで勝った舞台。同じ距離で行われたダービーのコントレイルが2分24秒1、オークスのデアリングタクトが2分24秒4。走破時計を見れば差は歴然だ。

 絶対女王の名をほしいままに、アーモンドアイが有終の美を飾るのか?それとも世代交代か?いずれにしても「11・29」が競馬史にとって記念すべき日となるのは間違いない。

 【過去の主な無敗馬VS先輩G1馬】

 ≪世紀のアップセット≫84年の第4回ジャパンカップは前年の3冠馬ミスターシービーと、レースの14日前に無敗3冠を達成したシンボリルドルフがそろい踏み。ルドルフが正式に出走を決めたのは当週の火曜。それまではミスターシービーが日本馬の悲願なるかの期待を一身に受け、ルドルフは当時でも“中1週で大丈夫か”との懸念が渦巻いた。レースは“世界の西浦”カツラギエースの逃げ切り。日本馬の悲願を達成し、世紀のアップセットを成し遂げた。

 ≪マックイーンが連覇≫92年の天皇賞・春は前年に親子3代制覇を成し遂げたメジロマックイーンと、無敗の2冠馬トウカイテイオーの対決。テイオーの追い切りに騎乗した岡部幸雄は「地の果てまで飛んでいきそうだ」とコメント。マックイーンの武豊は「天まで昇れそう」と応じた。単勝はテイオー1.5倍、マックイーン2.2倍。レース2周目の下り坂でマックイーンが先頭へ。テイオーも直線まで抵抗したが、後退(5着)。マックイーンが連覇を飾った。

 ≪スズカが先輩の意地≫98年の毎日王冠は“3強”が注目を集めた。世紀末の逃亡者、宝塚記念でG1ウイナーとなったサイレンススズカ。対するエルコンドルパサーは無傷5連勝。こちらも負けなし4連勝のグラスワンダーは朝日杯FS以来の長期休み明け。一度も負けていない3歳馬2頭がいる構図は今年と同じだ。レースはサイレンススズカが前半1000メートル57秒7と驚異のラップで飛ばし、エルコンドルパサーに2馬身半差をつける快勝。先輩の意地を見せた。

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