【スプリンターズS】モズスーパーフレア圧巻!馬なりで50秒8 音無師にこやか「いい仕上がり」

[ 2020年10月1日 05:30 ]

松若風馬騎手を背に坂路で単走で追い切るモズスーパーフレア
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 今年こそ。秋競馬GIシリーズ開幕戦「第54回スプリンターズS」(4日、中山)に懸ける思いはこの4文字に凝縮されている。昨年2着モズスーパーフレアは30日、栗東坂路単走で追い切ってスピード感あふれる動き。叩き2走目で絶好の仕上がりを印象づけた。5歳秋を迎え、充実一途の快足牝馬が迷いなき逃亡劇で史上6頭目の春秋スプリントG1連覇を目指す。

 全くの馬なり、とはこのこと。大げさに表現するならモズスーパーフレアの馬上で松若はつかまっているだけ。最初の1Fをゆったり14秒2で入るとすさまじい速さで四肢を回転させ、一気に加速。栗毛のボディーを弾ませ、馬場のド真ん中をスイスイ駆け上がる。12秒6、11秒8とスピードに乗り、ラスト1F12秒2でまとめて4F50秒8。午前6時の開門から10分後で多くの馬が稽古を終え、馬場が荒れていた。にもかかわらず、この日3番目に速いタイムを余力たっぷりにマーク。音無師はにこやかな表情で切り出した。

 「時計はそんなに気にしていないけど先週、併せ馬(4F50秒2~1F12秒3)でやって今朝は単走で先週と同じような時計。いい仕上がりで臨めます」

 今年の高松宮記念ウイークに叩き出した4F48秒9の自己ベストが示すように、その気になればアッサリ4F50秒を切る脚力の持ち主だが、そこまで負荷をかける必要がない。オーバーワークを避け、これで十分。そんな思惑がトレーナーの言葉に込められている。

 昨年と同じく休み明けのステップは北九州記念を選択。そこなら本番まで中5週とゆとりのあるローテを組める。常に全力投球型の短距離ランナーとあって疲れを残さない起用が何より大事。その前走は体が14キロ増え、508キロと過去最高体重での出走だった。「暑い時期に稽古をやりすぎても良くないし、メイチに仕上げるのは避けたんです。それと小倉まで輸送しても思ったより体が減らず若干、太めが残りました」と振り返る。逃げ切りはならず2着。負けはしたが、ひと叩きした点に意味がある。

 高松宮記念は2位入線から繰り上がりとはいえ勝ったのは事実。芝スプリント女王として18年ファインニードル以来、6頭目の春秋連覇にチャレンジする。「もともと中山は成績がいい。(作戦は)いつもと同じ。あまりペースを遅くしないで、ひとり旅をしてほしい」と逃げ切り狙いで迷いなし。共同会見を終えた音無師は報道陣にまじって弟子・松若の共同会見をチェック。師匠の姿を見つけた松若が苦笑いするシーンに場の空気が和んだ。大舞台を前にしても、いい意味で力が抜けた師弟コンビ。出来も陣営の雰囲気も最高潮だ。

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