【スプリンターズS】天高くグランアレグリア肥ゆる秋 安田記念から10キロ増でルメール「物凄いパワー」

[ 2020年10月1日 05:30 ]

併せで追い切るC・ルメール騎乗のグランアレグリア(左)(撮影・西川祐介)
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 ディープインパクト産駒初のスプリントG1制覇へ。「第54回スプリンターズS」(4日、中山)の追い切りが30日に行われ、美浦では桜花賞、安田記念のG1・2勝馬グランアレグリア(牝4)が出色の走りを披露した。藤沢和雄調教師(69)、クリストフ・ルメール(41)が口をそろえる驚異の成長力で短距離界の頂点に立つ勢いだ。

 グランアレグリアが直線でパワーあふれるストライドを繰り出していく。その強靱(きょうじん)な末脚は何を伝えているのか。「クリストフ(ルメール)も今日乗って、前走(安田記念)の勝因が分かったはずだ」。追い切りを見届けた藤沢和師がマスク越しに満足そうな笑みを浮かべた。「久しぶりに乗ってビックリしました。物凄いパワー。(安田記念で)アーモンドアイを負かした凄い能力が伝わってきました」。昨年末の阪神C以来9カ月ぶりに味わった乗り心地はアーモンドアイの主戦騎手も驚かせた。

 短距離界の女傑と呼ぶにふさわしい500キロ超のマッチョな馬体。9カ月の間に30キロ近く増えた筋肉隆々の鹿毛がWコースで弾む。道中はアブソルティスモ(3歳2勝クラス)の4馬身後方からゆったりと追走。直線でインに進路を向けると、馬なりのまま併入に持ち込んだ。「明らかに体が大きくなりました。2歳新馬の頃から50キロも増えた体重通りにパワーアップしています。息はいっぱいでしたが、これからトップコンディションになりそうです」と語るルメール。その傍らでは藤沢和師が「カイバ食いも2歳、3歳時とは全く違う。安田記念と比べても10キロ近く増えて一段とたくましくなった」と言葉を継いだ。

 心身一如というが、肉体と共に気性も著しい成長を遂げた。「この年齢になると落ち着きが出てくるね。調教でも勝手に走っていっちゃうほど前向きだった馬が指示を待てるようになった。偉い!」と同師。今秋は単走追いから併せ馬主体の追い切りへ切り替えている。気性も大人になったからだ。

 マイルとスプリントの2階級制覇が懸かる秋始動戦。ディープインパクト産駒はスプリントG1未勝利だが、ルメールは「スピードがたくさんあります。1200メートルは全く問題ない。高松宮記念(2着)でも強い競馬をしていますが、中京よりコーナーが広い中山はちょうどいい舞台」と自信を隠さない。引退まで1年5カ月と迫った現役最多1500勝トレーナーにとってはスプリンターズS連覇も懸かる。「昨年のタワーオブロンドンやタイキシャトル(97年優勝)とタイプは違うが、素晴らしい馬です」。その強靱な末脚が伝えているのは2階級制覇をもたらす驚異の成長力だ。

 【ディープ産駒スプリントG1初Vへ準備万端】ディープインパクト産駒はJRA芝G1・22レース中20レースのタイトルを獲得済み。ただ1200メートルの高松宮記念とスプリンターズSはミッキーアイルが16年の両レースで2着惜敗など勝利がなく、スプリントG1は鬼門となっている。グランアレグリアはジンクスを破れるか。

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