【スプリンターズS】“静”の稽古で万全!古豪キングハート復活の時

[ 2020年10月1日 05:30 ]

坂路を追い切るキングハート(撮影・西川祐介)
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 【G1ドキュメント・美浦=30日】TT戦隊の新たな対戦ルールでは的中率重視が勝利への近道!?それでも大穴が気になるブルー田井は7歳古豪キングハートに熱視線。CBC賞で13番人気1着と激走を見せた妹ラブカンプーのような劇的復活はないか。

 最終追いは北村宏が騎乗して坂路単走で4F55秒6~1F13秒3。4F51秒台をマークした1週前とは打って変わって“静”の稽古ではあるが、人馬の呼吸はばっちりに見えた。鞍上は「硬さなくフットワークは良かった。順調に来ているし調子は悪くないです」と第一声。「内枠を引いて、スタートを決めて、いいポジションで上手に立ち回ることができれば。好走の条件はそこに尽きると思います」。狙うは自らが騎乗し、10番人気の低評価を覆した18年オーシャンSの再現か。その時は4角4番手からの先行押し切りだった。

 星野師も近走は後方からの競馬が続いてしまっていることに触れ、「1200メートルなので積極的にいってもらいたい」と話す。「年齢からくる衰えはない。元気いっぱい」。15年9月にデビューしてからコンスタントにレースを使われ、今回がメンバー断トツ最多の46戦目。経験値では誰にも負けない。

 チャーミングな芦毛に☆マークのメンコが映えたヤマニンアラバスタ(05年府中牝馬S、新潟記念)。大逃げで何度もターフを沸かせたネコパンチ(12年日経賞)。ファンに愛される個性派ホースを多く輩出してきた星野忍厩舎は来年2月末に師が定年引退を迎えるため解散予定。長年厩舎を引っ張ってきた大ベテランがG1で大仕事なるか。

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2020年10月1日のニュース