【神戸新聞杯】コントレイル絶妙51秒6!菊へ余地残しつつ前哨戦クリアへ

[ 2020年9月24日 05:30 ]

坂路で軽快に追い切るコントレイル(撮影・平嶋 理子)
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 「第68回神戸新聞杯」(27日、中京)に出走する無敗の2冠馬コントレイル(牡3=矢作)が23日、栗東トレセン坂路で追い切った。3冠の懸かる菊花賞(10月25日、京都)に無敗で向かえるか否か、注目の調教は弾むような素晴らしい動き。それでいてまだ良くなる余地もある完璧な前哨戦仕上げ。矢作芳人調教師(59)も「言うことなし」と太鼓判を押した。 

 開門直後の午前6時に坂路へ入場したコントレイルは、漆黒の馬体を大きく弾ませた。序盤から1Fあたり14秒3→12秒6のハイラップを刻むが、行きたがってはおらず、鞍上との呼吸はぴったり。ラスト1Fで軽くゴーサインが出されると鋭く反応。大きなストライドで手綱を持ったままフィニッシュした。余力を残しての4F51秒6は、最終追いとしては自己ベスト(全体の自己ベストは東スポ杯2歳S1週前の4F51秒1)の好時計。動きの良さに矢作師が笑顔で切り出す。

 「言うことなし。先週とは打って変わって気合乗りが違っていたし、仕上がったなと感じました。52秒台の指示だったけど、見ての通り無理をしなくていい時計も出た。万全とは言えないけど、かなりいい状態でレースに使えますね」

 手綱を取った金羅(きんら)助手も「気持ち速かったけど、無理はしていない。目いっぱいではないから、まだ良くなりそうな雰囲気があります」と話しており、好調をアピールする中にも前哨戦仕様の仕上げという感触がにじむ。

 父ディープインパクトは無敗で05年神戸新聞杯に臨んで完勝。その勢いで菊花賞を圧勝してシンボリルドルフに次ぐ史上2頭目の無敗3冠馬となった。かつてそのディープ陣営が“3冠達成までに最も緊張したレースは?”と問われて返ってきたのが神戸新聞杯。目標ではないが負けられない。その位置づけの微妙さゆえだろうか。

 ただ、福永は無敗に対して構えた態度を取らない。「できれば無敗でいきたいけど、それが目的ではないから」。周囲が騒ぐのは仕方ないとばかり、サラリとかわす。

 矢作師にしてもそうだ。6戦目で初の中京参戦。不安はないか?重箱の隅をつつくような質問にも笑みを含ませて答える。「コースや距離は初めてになりますが、全く気にしていません。メンバーもそろっていますが、ここで結果を出して次につなげたい」。父ディープの神戸新聞杯の時にあった張り詰めた空気も、思い詰めた表情もない。ディープから15年。朗らかな陣営の対応は、時代の違いか、世代の違いか――。 

 【コントレイルの追い切りVTR】
 ▼ホープフルS 助手騎乗で坂路を単走馬なりで4F52秒1~1F12秒3。矢作師は「息を整える程度。弾むような動きだった」と納得の表情を浮かべた。レースは先行策からあっさり抜け出し、直線で遊びながら余裕の圧勝。無敗戴冠で大物誕生を印象づけた。

 ▼皐月賞 ぶっつけで挑む大一番の最終追いは助手を背に坂路単走で4F52秒9~1F12秒4。余裕の手応えに矢作師の採点は“100点満点”。「折り合い、反応ともに非常に良かった」と話した。無観客で行われたレースは後方待機から4角大外ぶん回しの大胆策。先に抜けたサリオスを半馬身かわしきり、無敗2歳王者対決を制した。

 ▼ダービー これまで同様、助手を背に坂路での単走追い。4F52秒6~1F12秒4の“普段着”の調整に、矢作師は「想定通り。真っすぐと駆け上がってきた」と目を細めた。レースでは皐月賞とは打って変わって1角3番手の先行策。直線半ばで抜け出し圧勝した。

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