【オークス】メリハリ利いたホウオウ“合格”

[ 2020年5月21日 05:30 ]

併せで追い切るホウオウピースフル(左)(撮影・西川祐介)
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 【G1ドキュメント・美浦=20日】ダービー組も含め追い切りラッシュ。奔走していた小田はWコースにくぎ付けだった。ホウオウピースフルはザダル(4歳オープン)の3馬身前を気持ち良く先行し、直線は外に進路を取った。馬なりで5F70秒6~1F12秒3。バネの利いた力強い脚さばきで先輩と体を並べてゴール。大竹師は理路整然と切り出した。「先週ある程度負荷をかけたので息を整える程度。ただ(中3週で)間隔が詰まっているからといって、手加減することなく先週の時点で体はしっかりできています」

 幸運にも、小田は14日の1週前追いも生で見る機会を得ていた。稽古駆けする同じザダルを逆に2馬身追い掛け、内からグイグイ詰め寄って併入。メリハリの利いた2週間の合算で“合格”というわけだ。

 「これまで競馬を使った後はテンションが落ち着かなく、引きずることが多かったが、その辺は払しょくできて、オンとオフが切り替えられるようになった」

 前走・フローラS(2着)は馬群の中から伸び、良血馬らしい片りんを示した。2走前のクイーンC(6着)で桜花賞は断念したが、それも糧にして初のG1舞台。「距離を延ばしていこうと思って長い距離だけ使うと、今は前残りも結構あるので、1600メートルの競馬を1回挟んだことで、強気に出たとしても、最後の脚が使えると思う」

 偉大な兄ブラストワンピースとの兄妹G1制覇の夢へ。「世の中、少しずつ新型コロナの感染者数も減っているということで、希望の光も見えつつあります。ここでしっかり結果を出して、競馬場で再会できるように願っています」

 指揮官は目を輝かせた。フローラSで◎を打った小田も好走を願わずにはいられなかった。

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2020年5月21日のニュース