【オークス】本命デアリング好調！中身濃く松山「凄く良かった」

松山が乗り、坂路単走で追い切りられたデアリングタクト
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　一切、力みのない完璧な動きで最終追い切りをクリアした。デアリングタクトは開門直後、松山を背に坂路へ。週初めの雨で重くなったウッドチップにも脚を取られることなく、奇麗なフォームで駆け上がる。しまい重点でスムーズに加速して4F55秒0～1F12秒8を計時。求められたのは時計じゃない。稽古の中身だ。松山は同じく自身がまたがった1週前追い切り（CWコース6F81秒5～1F11秒9）を踏まえ、絶好の感触を伝えた。

　「先週ある程度、動かして、いいコンタクトを取れました。今朝はやり過ぎないように。時計はそんなに出ていないけど、まとまっていい動き。凄く良かったです」

　いつも通り、丁寧な口調で状態の良さを強調すれば、動きをチェックした杉山晴師も納得の表情。「馬場が緩くて時計は目立たないけど、リラックスして走れていたし、文句のない内容。息の入りも良かった」とうなずく。「カイバをしっかり食べるからレース後の回復が早いんです。暖かくなって冬毛が抜けてきたし、今が一番いい状態じゃないかと思います」と好調をアピールした。

　昨秋の新馬戦から今年初戦のエルフィンS、そして前走・桜花賞と連勝ロードを突き進んできた。デビューからコンビを組み続ける鞍上は「乗り味がいいし、どんどんパワーアップしています」と成長を実感している。

　一戦ごとに絆を深めるコンビが歴史的偉業にチャレンジ。勝てば57年ミスオンワード以来、63年ぶり2頭目となる無敗の桜花賞＆オークス2冠制覇だ。松山は「折り合ってリズム良く走れたら。期待に応えられるよう頑張ります」と力を込め、杉山晴師は「稽古の感じから左回りは心配していません。ゲート裏でテンションが上がるタイプ。自分自身との闘いなので、それに勝って直線まで脚をためられたら」と思い描く。人馬一体で府中の2400メートル攻略へ。その準備は整った。