名古屋、松阪、前橋競輪が中止…業界関係者コロナ感染受け選手と協議

[ 2020年4月9日 05:30 ]

 政府が発出した緊急事態宣言に伴い、7日に競輪では中止が相次いだが、8日には緊急事態宣言の対象地域(東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、兵庫、福岡の7都府県)に含まれていない東海地区でも中止が発表された。

 8~10日に名古屋競輪場で開催を予定していたF1戦は初日に中止が決定。なお今回の参加選手、関係者に発病者、濃厚接触者と認定されている者はいない。また、10日~12日に開催予定だった松阪(F2)の中止も決まった。これらは、前日までに競輪関係者に新型コロナウイルス感染症の陽性反応が出たことを受け、選手と協議の結果、競走の公正・安全の確保および、ウイルス感染症拡大防止に万全を期するためとしている。さらに関東地区でも緊急事態宣言の対象地域外の前橋が、12~14日の(F2)ミッドナイト、28~30日に予定していた(F2)ナイターの中止を発表した。

 新型コロナウイルスの影響では既に、選手の親族に感染者が出たとして2~4日に予定されていた玉野が中止になっている。9~12日の開催を中止した平塚(G3)は、全国各地から集まる出場選手の感染リスクが高いことなどから、選手を危険にさらしてまで開催を継続することは、今後の競輪事業継続に影響を及ぼすと判断した。

 競輪は開催の決定権が各施行者に委ねられており、新型コロナウイルス感染拡大防止へ、今後開催中止が増える可能性も十分に考えられる。

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2020年4月9日のニュース