見せましょう競馬の底力を!手塚師「日本から娯楽をなくしてはいけない」

[ 2020年4月9日 05:30 ]

日本調教師協会・関東本部長の手塚師
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 競馬開催継続の決定を受け、現場からは単なる喜びの声ではなく、一層、気持ちを込めて競馬にまい進するんだという声が多く上がった。日本調教師会・関東本部長の手塚貴久師(55)は「開催継続へ、できることは全てやりたい。競馬場には来られなくても幸いファンの皆さんは自宅でもネットで参加(投票)できるし、感染拡大のリスクが比較的少ない競技だと思う。他のスポーツが中止になる中、競馬はやらせてもらえている。日本から娯楽をなくしてはいけないという思いもある」と神妙に語った。

 ▼藤沢和師 平穏な中で競馬をやれるに越したことはないが、続けさせてもらえるだけでもありがたい。馬や騎手の移動制限などできる限り迷惑をかけない方法で頑張っていきたい。我々とファンとでは立場の違いがあるにせよ、どちらも競馬を好きで始めたんだと思う。長い歴史の中で競馬や馬を大切にするという大前提から外れた動きもあるが、今回の危機が競馬の在り方を見つめ直すきっかけになれば。

 ▼藤原英師 大変な時期でも競馬が開催されることに意義がある。テレビ、ラジオで躍動感のある競馬を見てほしい。スタッフ一同頑張っていく。

 ▼友道師 みんな頑張ってやっていくしかない。競馬には社会貢献の意義もある。いい競馬を見せたい。

 ▼池江師 開催が維持できる方向で頑張りたい。競馬には社会貢献もある。楽しみにしているファンがたくさんいますから。

 ▼木村師 正直、今週からは厳しいと思っていました。関係者の相当な尽力があって、開催できることに心から感謝しています。JRAの一員として恥ずかしくない競馬をしたい。最終的に僕たちができることは、いい状態で管理馬を出走させることです。

 ▼福永(日本騎手クラブ副会長)この状況下で競馬を続けていけることに感謝しています。関係者一同いいレースをしていきたいと思います。

 ▼柴田善(日本騎手クラブ相談役)騎手にできるのは競馬の素晴らしさをファンの人たちに届けること。いいレースを見せるために頑張るしかない。見えない敵を相手にみんなピリピリしている。でも、この難局をなんとか乗り切って競馬を続けていきたい。

 ▼石神(18日中山グランドジャンプのオジュウチョウサンで同レース5連覇の偉業挑戦)オジュウの姿を見て、少しでも元気になっていただければ…。一刻も早い終息を願って、再び競馬場で応援していただければと思っています。

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2020年4月9日のニュース