【有馬記念】リスグラシュー90点 “霊長類最強”の体つき

[ 2019年12月17日 05:30 ]

鈴木康弘「達眼」馬体診断

<有馬記念>豪州遠征帰りでも落ち着き払った立ち姿のリスグラシュー(撮影・亀井 直樹)
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 3歳時には薄く角張っていたトモが膨らんで丸みを帯びている。ラストランを迎えるリスグラシューが見せた進化の最終形です。ハーツクライ産駒は若駒時代のモヤシのように頼りないトモを加齢とともに成長させる傾向が強い。日豪G1連勝中の女傑はハーツのそんな特長を色濃く受け継いでいます。今年引退したアスリートになぞらえれば、女子レスリング五輪3大会連続金メダルの吉田沙保里さん。1日5回の食生活を続けて虚弱体質を改善。「霊長類最強女子」の強い体に成長したそうです。

 豪州遠征帰りで多少キリキリしていると思っていましたが、あにはからんや、落ち着き払った立ち姿です。引き手を遊ばせながら穏やかにハミを取っている。宝塚記念と比べても体の張りを含めて遜色ない。この季節だけに少し冬毛が伸びていますが、吉田沙保里さんのように3大会連続金を狙える体つきです。

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2019年12月17日のニュース