【有馬記念】レイデオロ95点“イチ流”最終形 進化示すキリッとした立ち姿

[ 2019年12月17日 05:30 ]

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<有馬記念>心境の変化を示す、りりしい立ち姿のレイデオロ(撮影・郡司 修)
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 3月のMLB開幕シリーズで引退したイチロー氏は最後までバッティングフォームの改造を図るなど進化形を模索したそうです。引退レースを迎えたレイデオロの立ち姿が示すのも進化なのか。余裕を持ってゆったりたたずんでいた前走・ジャパンC(11着)時とは一転、トモを前踏みしながら首に力を入れてキリッと立っています。耳もしっかり立て、鼻の穴を開き、目を輝かせている。静から動へ。悠然とした姿から、りりしい立ち姿へ。これがイチロー氏が模索したような進化の最終形なのか。それとも、原点回帰なのか。ともあれ、心境の変化を示す姿です。

 本来は抑えるのに苦労するほど前向きな気性。ジャパンCでは道悪を嫌がったとはいえ、向正面からおっつけても全く進んでいかなかった。最後まで後ろ向きな走り。悠然と構えるよりも首に力を入れて立つほど前向きな方がハミを取っていくかもしれません。

 今年急死したキングカメハメハの後継種牡馬になるため競走馬生活にピリオドを打ちますが、筋肉は全く落ちていない。毛ヅヤも抜群。ラストランにふさわしい体調になりました。イチロー氏同様、引退するのが惜しまれる体で最後のバッターボックスに立ちます。

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2019年12月17日のニュース