【チャンピオンズC】パフューム95点 まるで眠狂四郎!スラリと舞う“円月殺法”

[ 2019年11月26日 05:30 ]

鈴木康弘「達眼」馬体診断

<チャンピオンズC>まるで眠狂四郎!!繊細な体つきながらも鋭い末脚が光るオメガパフューム
Photo By スポニチ

 オメガパフュームの特徴をひと言で表すなら、ミステリアス。いつ見ても不思議な馬です。100人のホースマンに「芝とダートのどちらに向きそうな馬体か?」と問えば、100人とも芝と答えるでしょう。ダート馬にしては筋肉量が少ない体つき。その半面、筋肉の質はとても繊細に映ります。芝の上で弾みそうなしなやかなボディーラインは女性的なイメージさえ与えます。なぜ、この体で砂を走れるのか。

 剣豪に例えれば、作家・柴田錬三郎が生み出した時代小説のヒーロー「眠狂四郎」。市川雷蔵らの主演で映画化もされました。オランダ出身の転びバテレン(弾圧を受けて棄教したキリスト教宣教師)と日本の女性との間に生まれ、隠密の使命を背負うミステリアスな浪人。「円月殺法をこの世の見納めにご覧に入れる」。静かに告げると、眠狂四郎の刀の切っ先は円を描き始め、半月の形に達した瞬間、着流しのスラリとした肉体が跳躍する。剣豪らしからぬ市川雷蔵の細身もダート馬らしからぬオメガをイメージさせるかも。

 ともあれ、そんなミステリアスな馬も加齢とともに成長してきました。昨年のチャンピオンズC(5着)時の写真と比較すれば一目瞭然。薄手だったトモが厚くなってきた。頼りなかった腹周りもふっくらしている。この1年で芦毛は白さを増したが、筋肉量も着実に増しています。眠狂四郎役が市川雷蔵から筋肉質の松方弘樹さんに代わったような変化です。

 不機嫌そうに鼻をとがらせているのは気になりますが、相変わらず目力は強い。対手と向かい合った剣豪のような目。大一番を前に気持ちも入っています。刀身をゆっくりと旋回させて対手を一瞬の眠りに陥らせる円月の必殺剣よろしく、持ち前の末脚を一閃(せん)できる体です。

続きを表示

「日経新春杯」特集記事

「京成杯」特集記事

2019年11月26日のニュース