【ドバイターフ】ラッキー7番!“普段着”のアーモンド 雨&強風も軽快11秒8

[ 2019年3月28日 05:30 ]

ルメールが騎乗し芝コースで単走追いを行ったアーモンドアイ
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 JRAが馬券発売するドバイ国際競走。G1ドバイターフに出走する昨年の年度代表馬アーモンドアイ(牝4=国枝)が27日、舞台となるメイダン競馬場芝コースで最終追い。軽快な動きで5F66秒6をマークし、万全の態勢をアピールした。枠順はラッキー「7」に決定。管理する国枝栄師(63)、主戦のクリストフ・ルメール(39)への取材合戦も過熱。日本が誇る最強牝馬の“海外デビュー”に世界中が熱視線を送っている。

 大粒の雨が交じる強風が吹きつける悪コンディション。それでもアーモンドアイは普段通り。軽快に、しなやかに、平然と直線を駆け抜けた。ルメールを背にした最終追いは芝コース単走。馬なりでラスト1F11秒8をマークした。「だんだんと加速して、最後は凄くいい脚を使った。グッドコンディション」。穏やかに振り返ったルメールの表情は、確信に満ちあふれていた。

 コースから遠い位置で動きを見守った国枝師は、映像で改めて走りを確認してから報道陣の元へ。「やりすぎず、軽すぎず、ちょうどいい追い切りができた。体も前回(ジャパンC1着)と同じくらい。食欲もあるし、特に気になるところはないよ」と言い切った。

 出国前の検疫では「ピリピリしていた」というアーモンドアイ。その影響か、ドバイに到着後は口向きの悪さを見せた。そのためトレードマークのシャドーロールを外し、強制力の強いクロス鼻革を装着していたが、この日から以前のシャドーロールに戻した。「肩の力が抜けてのんびり。美浦にいる時よりリラックスしているくらい。特に工夫する必要もなくなった。今回もこれまでと同じシャドーロールで。験担ぎの意味も込めてね」と師。蹄鉄も日本と全く同じものを使用。異国の地でもやることは変わらない。

 あとはレースを迎えるだけ。国枝師はライバル関係について問われると「一緒に走ったことがない馬がいるし、昨年好走した日本馬も出走する。油断はできない」と表情を引き締めた。一方、追い切り後の共同会見で「もし勝ったら、次の目標は?」との質問に「メインターゲットはエネイブルかな」と答えた。国枝流のリップサービス。レース名は挙げず、あえて凱旋門賞を連覇中の女傑の名を挙げた。

 枠順は7番に決定。「ラッキーセブン!!周りの出方を見ながら行けるいい枠。クリストフも“内枠が嫌”と言っていたので、ここならうまく乗るだろう」と歓迎した。「今後の夢が膨らむ結果にしたい」。伝説第2章の幕開けは、刻一刻と近づいている。

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