【大阪杯】ブラスト 6~7馬身差を一瞬で併入!池添「完成の域」

[ 2019年3月28日 05:30 ]

<大阪杯>3頭併せで追い切るブラストワンピース(左)(撮影・郡司 修)
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 春の中距 離王決定戦「第63回大阪杯」(31日、阪神)の追い切りが行われ、昨年有馬記念でG1初制覇を飾ったブラストワンピースが美浦Wコース3頭併せでド迫力の動きを披露。デビューから手綱を取り続ける池添謙一(39)も「完成の域に近づいている」と成長を肌で感じている。世界も注目する明け4歳屈指の大器がさらにG1タイトルを上積みし、海外進出に弾みをつけるか?同レースの出走馬は28日、枠順は29日に確定する。

 春の青空に見守られるように…。池添&大竹師は新調した「ブラストワンピース有馬記念優勝記念ジャンパー」を初めて着用し、最終追いに臨んだ。Wコースの3頭併せ。ショウナンカンザシ(3歳未勝利)が大きく先行し、2番手のペルソナデザイン(3歳500万)の3馬身後ろで折り合った。直線を向いた瞬間、先頭カンザシとはまだ6~7馬身あった。しかし、勝負服と同じスカイブルーのジャンパーをなびかせ、鞍上がゴーサインを送ると、一気に差は詰まって貫禄の併入。4F49秒7~1F12秒2。鋭く伸びた。

 2週連続で乗った池添は「準備運動の段階からフットワークも凄く柔らかかった。本当に良い形で来てくれているな…と思う。牧場からしっかり厩舎にバトンタッチして、先週~今週と順調に来てます」と穏やかな表情。さらに「先週も思ったが、背腰やトモ(後肢)、中身がしっかりしてきた。完成の域に近づいている」と感心しきりだ。

 新調したジャンパーについて、大竹師は「ちょっと(製作が)遅れていたのですが…。今日の日に間に合わせました」と目を輝かせ再出発の思いを込めた。悲願のG1初制覇を飾った有馬記念後は従来通り、ノーザンファーム天栄(福島)へ。2月28日に美浦に戻った。指揮官は「有馬記念のダメージがさほどなかったので放牧先でも積極的に時計を出した。いつもなら3週間前に戻るところを1週前倒しで帰厩。今までより本数もこなせている」と順調な過程に目を細めた。

 G1馬の金看板を背負っての19年初戦。所属するシルクレーシングの米本昌史代表は1月のJRA賞表彰式で「大阪杯の結果次第だが、宝塚記念も視野に。その結果次第で凱旋門賞に行きたい気持ちもある」と海外の夢も膨らませている。気は早い!?が、英ブックメーカーのウィリムアムヒル社は凱旋門賞(10月6日、仏ロンシャン)でワンピースを単勝17倍に設定。同期&同馬主のアーモンドアイ(9倍)を追うように、世界の注目度も増している。

 池添が「コース(阪神)自体は問題ない。内回りが一つのポイントですが、大きい馬でも不器用ではないのであまり心配していません」と誓えば、大竹師も「今までは挑戦者という立場だったが、今年からは追いかけられる立場になる。名に恥じない競馬をしていかなければ…。一戦一戦、真剣勝負と思っています」と譲れぬ思いを語った。

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