【大阪杯】キセキ 指示までしっかり我慢 精神的に“満足の域”

[ 2019年3月28日 05:30 ]

<大阪杯>CWコースで追い切るキセキ(撮影・平嶋 理子)
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 いい意味で“らしくない”我慢の利いた走りが頼もしい。キセキの最終追いはCWコース単走。下ろしがけからリラックスした雰囲気で、前進気勢がありながら過剰に行きたがることはない。馬なりでフィニッシュした後、1~2コーナーの中間地点にかけていっぱいに追われると、グイーッと伸びた。

 手綱を取った清山助手は「5Fの手前まで“行け!”と言わなきゃ、行かない感じでした。いい感触でしたし、いい内容で調教を終えることができましたよ」と気持ち良さそうに汗を拭った。動きを見届けた川田も「精神的にいい雰囲気だと思ったし、凄くいい状態で来られてるんじゃないかと思います」と満足げに話した。

 昨秋は関東圏で4戦、インパクトのある走りを続けた。有馬記念(5着)の後はリフレッシュ放牧へ。始動戦にはドバイ、大阪杯、香港と3つの候補があったが、オーナーと厩舎、川田が話し合って大阪杯に決定した。この後は天皇賞・春も香港遠征も予定にない。「結果を出さないと先が見えませんからね」と清山助手。17年菊花賞以来となるVへ全力投球の構えだ。

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2019年3月28日のニュース