【中山牝馬S】フロンテア、15度目の挑戦で念願の重賞初制覇

[ 2019年3月10日 05:30 ]

(9)ウラヌスチャーム(右、2着)との競り合いを制した(7)フロンテアクイーン(右から2頭目)(撮影・村上 大輔)
Photo By スポニチ

 古馬牝馬G3「第37回中山牝馬S」は中団から伸びた5番人気フロンテアクイーンがウラヌスチャームとの競り合いを鼻差しのぎ、重賞挑戦15度目で念願の初制覇を飾った。初コンビの三浦皇成(29)はJRA通算700勝を達成した。

 乱ペースと読んで、見事な中団一気差し。自らのメモリアルVを飾った三浦は「記念の1勝は意識してました。持ったままで進出できたし、追いだしを我慢できた分、最後も接戦をこらえてくれた」と笑顔。当初は北村宏が騎乗予定だったが、2日の中山で落馬負傷。国枝師は「宏司も会話はできていると聞いています。この勝利が勇気になってくれれば…。今日は皇成が完璧に乗ってくれた」とピンチヒッターの新パートナーを称えた。

 重賞2着5回の惜敗続きにもピリオド。指揮官は「当然、ヴィクトリアマイル(5月12日、東京)には行きます。その前に1回使うかは馬の様子を見て」とGI獲りを見据えた。ドバイ挑戦の後輩アーモンドアイと共に、春競馬をさらに盛り上げてくれそうだ。

 ◆フロンテアクイーン 父メイショウサムソン 母ブルーボックスボウ(母の父サンデーサイレンス)牝6歳 美浦・国枝厩舎所属 馬主・三協ファーム(株) 生産者・北海道浦河町林孝輝氏 戦績25戦3勝 総獲得賞金1億9341万5000円。

続きを表示

2019年3月10日のニュース