【阪急杯】伏兵スマートオーディン、大外一気の末脚!2年休養も完全復活

[ 2019年2月24日 21:11 ]

<阪神11R・阪急杯>直線で鋭く抜け出し、2016年以来の勝利をあげたスマートオーディン(手前) (撮影・平嶋 理子)  
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 開幕週としてはありえない4角最後方からのド派手な追い込みを決めたのは11番人気の伏兵スマートオーディンだ。初騎乗で重賞Vという殊勲の手綱は藤岡佑。全てが思惑通りだった。

 「リズムを大切にして乗った。ピタッと折り合えたので、どれだけ脚が使えるかと。期待以上でした」

 直線は粘るダイアナヘイローを目掛け、岩田騎乗のレッツゴードンキが襲い掛かる。しかし大外から電光石火の末脚でオーディンが強襲。繰り出した末脚はレース史上最速(1400メートル戦となった06年以降で)となる33秒4だった。

 池江師はジョッキーの手腕に言及する。「ハミにそっと触れないとガンと行ってしまう。あえてゆっくり行かせたのも良かった。調教でコツをつかんでいたんでしょう」。鞍上のソフトタッチが直線での爆発力につながった。

 脚部不安により約2年にも及ぶ長期休養と転厩も経験。イチから立て直して手にした勝利だけに喜びもひとしお。池江師は「僕は(調教の)メニューを組むだけ。脚元を治してくれた牧場と毎日のケアをしてくれるスタッフに感謝です」と頭(こうべ)を垂れた。

 この勝利で高松宮記念への出走権が与えられるが、「千二より距離を延ばしてマイル戦の方がいい」と指揮官は展望。春最大の目標は安田記念(6月2日、東京)になりそうだ。鮮やかな復活を遂げた重賞4勝馬がいよいよG1獲りに殴り込む。

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2019年2月24日のニュース