【マイルCS】カツジに“活”で真価発揮へ 能力は世代屈指

[ 2018年11月14日 05:30 ]

坂路でキャンター調整するカツジ
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 【G1ドキュメント・栗東=13日】一撃の魅力なら未知の能力を秘めた3歳馬だ。これまで厚い壁にはね返されてきたが昨年、ペルシアンナイトが17年ぶり、実に00年アグネスデジタル以来となる3歳馬Vを飾った。しかも3、4着に同じ3歳馬のサングレーザーとレーヌミノル。掲示板に3歳馬が名を連ねた。これを機に“ケチャップドバドバ”となる可能性はある。

 今年の3歳馬は4頭。いずれも魅力的な馬だ。中でも穴党のオサムが心奪われるのはカツジ。春はNHKマイルCで8着。前哨戦の毎日王冠(12着)でも存在感を示すことはできなかったが、どこか心に引っ掛かるものがある。

 「印もついてないから気楽でいいわ」。自嘲気味に笑う池添兼師。だが、話すうちに、たぎるような思いがこぼれてきた。「前走は外枠もあり、ハミをかんでしまった。久々でテンションが高かった。競馬に行くと、どうしてもテンションが上がってしまう。状態はいいよ。1度使って違っているからね」。毎日王冠は若さを露呈したが、ひと叩きでガス抜き完了。仕切り直しと考えていい。

 忘れられないのは春のニュージーランドT。後方追走から大外をぶん回す競馬で電撃差し。次走でNHKマイルCを勝つケイアイノーテックを沈めたのだから、能力は世代屈指だ。

 真価を問う一戦。陣営には策がある。師はより攻めの調教に切り替えることを明言した。「これまでは1週前にしっかりやって当週は控えていた。今回は最終追い切りもビッシリやるつもり。これで頑張ってくれたら来年が楽しみになる」

 カツジに活を入れる。単なる挑戦では終わらないとオサムはにらむ。

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2018年11月14日のニュース