【マイルCS】アヴァンセ有終悲願 音無師「生涯で一番いい」

[ 2018年11月14日 05:30 ]

坂路で調整するレッドアヴァンセ(撮影・平嶋 理子) 
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 G1の頂とはこんなにも遠いものなのか。先週のエリザベス女王杯では2着に泣き続けたリスグラシューが栄冠を手にした。今週のマイルCSにも一族の悲願を背負ってレッドアヴァンセが出走する。

 「私にとって思い入れのある血統。産駒を育てたことはないのですが、どの馬もこっそり応援しているんです」。あるベテラン調教師が語った。母エリモピクシーを手掛けた沖芳夫師(69)だ。

 エリモピクシーは現役時、7歳までコツコツと走り続けて7勝。オープン勝ち、エリザベス女王杯4着(04年)まで出世した。師は現役時から繁殖牝馬としての高い可能性も感じ取っていた。「ピクシーの姉エリモシック(97年エリザベス女王杯1着)もいい馬だったけど、ピクシーの方が馬格があった。いい子を出すと思っていた」。予感は的中し、産駒で実に重賞11勝。しかし、なぜかG1に手が届かない。

 レッドアヴァンセは春のG1ヴィクトリアマイルで3着。2着リスグラシューがエリザベス女王杯、4着アエロリットが後に毎日王冠を勝った。レースレベルは高かった。送り出す音無師は「前走(富士S3着)も休み明けじゃなかったら、もっと走れたかもしれない。ここがラストランだけど出来は生涯で一番いい」と断言。来年2月で定年引退する沖師の思いをつなぎ、G1獲りを狙える態勢だ。

 昨夏、エリモピクシーは死んだ。沖師が手掛けたエリモシック、99年菊花賞馬ナリタトップロードもすでに死んでいる。13日、北海道でナリタトップロードの墓参りをした沖師は「お墓ではいつも“夢を見させてくれてありがとう”と伝えている。あとは子供たちがどこかでG1を勝ってくれないかなと思っています」。さまざまな思いを背にレッドアヴァンセはラストG1に挑む。

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