【取手・開設記念】山崎賢、記念初V!完全優勝で決めた

[ 2018年11月14日 05:30 ]

記念初Vを決めた山崎賢人
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 競輪の取手開設68周年記念の水戸黄門賞(G3)最終日は13日、茨城県の取手競輪場で決勝(2025メートル、5周)が行われ、期待の新鋭・山崎賢が記念初Vを完全優勝で決めた。

 レースは吉田―林―山中―和田―吉沢―松谷―五十嵐―山崎芳―山崎賢で周回。残り2周で山中―和田が前を抑えに出ると、すかさず吉沢―松谷―五十嵐が上昇。4番手は内に山中―和田、外は山崎賢―山崎芳で併走。打鐘で吉沢が主導権を握り、4番手は山中と山崎賢で併走が続く。バックから満を持して山崎賢が踏み込む。吉沢の番手松谷がけん制するがあっさり乗り越えて悠々とゴールを駆け抜けた。

 引き揚げてきた選手控室前では併走を繰り広げた山中が「ずっと外併走で、きつくなかったの?」と思わず問い掛ける。「きついことはきつかったですけど…」と返した若武者に怪物ぶりがうかがえた。前に何も遮るものがない外併走は、まともに空気抵抗を受けるため、消耗が激しくよほど脚力がないとなかなか決まらない。しかもほぼ1周その態勢で仕掛けるチャンスをうかがっていたのだ。「踏みだした瞬間に出たので行けると思った」。底知れない強さを感じさせる優勝劇だ。

 「今年は記念を獲ることを目標にしてきたのでうれしいことはうれしい。でも、ラインで決められていないし、仕掛けも遅い。内容は褒められたものじゃない。勢いはついたのでいい形で競輪祭(20〜25日)に臨める。しっかり決勝に乗りたい」と力を込めた。G1ではすでにいわき平オールスターで決勝に進み4着。地元地区で開催される次回G1でも大きな期待をかけてよさそうだ。

 ◆山崎 賢人(やまさき・けんと)1992年(平4)12月17日生まれ、長崎県出身の25歳。17年7月プロデビューの111期。在校成績2位、卒業記念2着。通算成績は105戦65勝。1メートル75、77キロ。血液型はA。

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