【エ女王杯】クロコ主役浮上!府中牝馬Sの逃げ再現で波乱呼ぶ

[ 2017年11月8日 05:30 ]

坂路で軽く調整するクロコスミア
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 G1再開となる今週は最強牝馬決定戦「第42回エリザベス女王杯」。同型プリメラアスールの回避が決定したことで追い風が吹いているのは、G1馬3頭相手に堂々と府中牝馬Sを逃げ切ったクロコスミア。今夏の北海道滞在を経て心身共に充実一途の小兵が波乱を呼ぶ。 エリザベス女王杯

 ひと夏の経験が、乙女を成長させた。420キロ前後と、ひときわ小さな馬体の。前走・府中牝馬Sは福島牝馬S(7着)以来の長距離輸送となったが、馬体をプラス8キロ(424キロ)と増やしての出走。道中マイペース逃げに持ち込み、直線ではさらに脚を使ってヴィブロスなどG1馬を封じ込めて重賞初制覇。デビュー以来、担当する北添助手は振り返る。

 「以前は長距離輸送をするとカリカリしていましたが、前走は到着後も落ち着いてカイバもしっかり食べていました。雨が降って馬場も渋った(やや重)ので、ひそかに期待していたんですよ」

 デビュー時はわずか398キロ。小柄なボディーに加え、父ステイゴールドから譲り受けた激しい気性もあって、以前は馬体維持に心を砕いていた。そんなクロコに転機が訪れたのは北海道に滞在した今夏。馬が少なく静かな環境がよほど性に合ったのか、イライラするところを見せなくなった。「カイバ食いが旺盛になり、食べたものが身になるようになった」と北添助手。函館ではレコードで1000万を制し、札幌で準オープンを勝ち上がった。精神面で大人になったことで「以前は大っ嫌いという感じだった」(同助手)というトレセンでも今は落ち着き十分。秋に栗東に帰厩してからもカイバ食いをキープしており「2歳の頃に比べると背が10センチくらい伸びて脚が速くなったし、走りも力強くなった。本当に充実している」と目を細めた。

 同型プリメラアスールが福島記念に回ったことで、再度マイペース逃げがかないそう。同助手は「レコード決着の馬場でも道悪でも、小回りでも広いコースでも、坂があってもなくても、この子は条件を選ばず、いつも一生懸命走ってくれるのが凄い」とアピール。初距離、テン乗りと課題はあるが、今のクロコならあっさり乗り越えてくれるかもしれない。

 ≪2冠馬以上の破壊力!?≫クロコスミアが所属する西浦厩舎の洗い場の壁には、2つの穴が開いている。右は厩舎の大先輩で06年のオークスと秋華賞を制したカワカミプリンセスが蹴った際にできたもので、左のさらに大きい穴は、クロコスミアが2歳時につくったもの。カワカミは3歳で参戦した06年エリザベス女王杯で1位入線したが12着に降着。今年のエリザベス女王杯は、この年と同じ11月12日の開催。厩舎にとって“因縁”めいたレースで、クロコがリベンジを果たすか。

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