【富士Ｓ】エアスピネル「完勝」イスラ圧倒で重賞３勝目

＜第２０回富士Ｓ＞レースを制したエアスピネル（右）
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　マイルＧ３「第２０回富士Ｓ」が東京競馬場で行われ、１番人気エアスピネルが快勝。年初のスポニチ賞京都金杯以来の重賞３勝目で、Ｇ１マイルＣＳ（１１月１９日、京都）の優先出走権を獲得した。

　引き揚げてきた鞍上・武豊の第一声通り「完勝」だった。序盤は好位３番手グループで折り合い、４角で先頭をうかがう勢い。直線は荒れたインを避け、馬場の中央へ。内ラチ沿いで粘るレッドアンシェルを坂上で捉えると、追いすがるイスラボニータを寄せ付けず２馬身差でゴールした。「スタートも良かったし、道中もいい走り。道悪も苦にしなかった。どんな距離でも走るが、マイルが一番安定している」。名手は会心の騎乗を気持ち良さそうに振り返った。

　笹田師は「いつもより早い仕掛けだったので心配したが、うまく乗ってくれた」と鞍上に最敬礼。次走はもちろんマイルＣＳ。Ｇ１では惜敗続きだが「勝てる力を持っている馬。次も豊君にお願いしたい」と指揮官。悲願のＧ１獲りへ表情を引き締めていた。

　◆エアスピネル　父キングカメハメハ　母エアメサイア（母の父サンデーサイレンス）牡４歳　栗東・笹田厩舎所属　馬主・ラッキーフィールド　生産者・北海道千歳市の社台ファーム　戦績１４戦４勝　総獲得賞金３億４３２万５０００円。