【マイルCS】ダノンシャーク 昨年王者連覇へ万全!岩田「楽しみ」

[ 2015年11月19日 05:30 ]

坂路で先着するダノンシャーク(手前)

 昨年の優勝馬ダノンシャークは坂路で軽快な走りを見せ、連覇を射程に入れた。

 これがキャリア32戦を数える7歳馬の走りだろうか。坂路併走で追われたダノンシャークが、年齢を感じさせない回転力のあるフットワークで絶好調をアピール。連覇に向けて、万全の仕上がりを印象付けた。出来の良さを確認した岩田は「力のいる馬場でラスト1F12秒0。それも楽々。ステッキは必要なかった。凄くいい状態で挑めるし、楽しみしかないね」と並々ならぬ手応えを口にした。

 3馬身先行したダノンブライト(3歳500万)を目標にスタート。ジワリと差を詰めたが、岩田の手は全く動いていない。ためにためてゴーサインが出たのはラスト1Fすぎ。待ってましたとばかりに加速すると、僚馬を2馬身突き放してフィニッシュ。常に攻め駆けするので過大な評価はしづらいタイプだが、動きの良さと時計(4F52秒6~1F12秒0)から判断して、ピークに近い出来だ。

 岩田は「前走は毛ヅヤ、馬体、気持ちと物足りなかったけど、今回は全く違う。その前走であれだけのパフォーマンスを見せてくれたし、今回は王者として自信を持って挑めるね」と休み明けの毎日王冠(4着)を使っての上積みをアピール。もちろん、G1初制覇を果たした昨年からの衰えはない。それどころか「去年はこぢんまりしていてどうかなと思ったけどね。今はパワフルになって落ち着きも出ている。7歳で開花したんだと思うよ」と成長すらあると言い切る。

 7歳以上の古豪は過去31回のマイルCSで【1・0・0・34】。09年の勝ち馬カンパニーを除けば全て着外に終わっているが、大久保師も「馬が若い。年を重ねて折り合いも付くようになった」と年を重ねたことへの不安説を一蹴。史上6頭目の連覇で、現役最強マイラーの座を奪い返す。

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2015年11月19日のニュース