【立川・ガールズGP】中村 差してリベンジ!2代目賞金女王

[ 2013年12月29日 05:30 ]

ガールズGPを優勝した中村は男子選手に胴上げされる

 中村由香里が2代目クイーン―。グランプリ2013シリーズは28日、立川競輪場で開幕。初日11R「ガールズグランプリ2013」は中村由香里(32=東京)が優勝、賞金700万円(副賞含む)を獲得し賞金女王の栄誉に輝いた。

 ようやくやって来たリベンジの舞台。今でも中村の耳には痛烈なヤジが残っている。「おまえのせいで何万も損したんだぞ!」。返す言葉がなかった。昨年のガールズグランプリ。加瀬と人気を分け合いながら、後方のまま何もできず7着。「あのレースがあったからこそ今年1年間、攻める気持ちでやって来られた。グランプリも前々へ攻める気持ちを忘れなかった」。

 スタートでは外からダッシュよく上がってきた中川を入れず石井の後位をキープ。勝負どころのバック過ぎでは「加瀬さんが一番スピードに乗っていた」と瞬時に判断。加瀬の後位につけ直線勝負に懸けた。「かわせるかどうかは分からなかった。でも、自分の持ち味の最後まで諦めない気持ちで」踏み続けた結果、1/8車輪差でのV。

 誰もが認める練習の虫。5月に2期生がデビュー。レースの流れが激しくなり以前のように簡単には勝てなくなった。それでも相手の動きを研究し、速い流れに対応できる練習を重ねたことで、本来の力強さを取り戻した。「デビュー3年目の来年も、日々しっかり練習してお客さんの期待に応えられる走りを」。2代目女王・中村がガールズケイリンをけん引していく。

 ◆中村 由香里(なかむら・ゆかり)1981年(昭56)3月9日、東京都生まれの32歳。大阪教育大卒。前職は小学校の体育教師。在校成績1位。通算成績は98戦71勝、2着12回。通算取得賞金は2424万7000円。主な獲得タイトルはガールズコレクション2013高松ステージ、ガールズグランプリ2013。1メートル66、69キロ。血液型O。

 <ガールズグランプリVTR>スタートで石井が勢い良く飛び出し、前から石井―中村―中川―梶田―加瀬―山原―中山の順で周回。赤板で中山が上昇すると、その動きに合わせて中川も前へ踏み込む。打鐘で中川が先頭に立ち先行態勢。中山が打鐘過ぎから巻き返すが、中川が出させず先行争いに。中山に続いた加瀬が2角外並走から捲ると、中村が加瀬後位にスイッチする。最終コーナーは加瀬―中村―石井…の順で回り、中村が加瀬をゴール前で差し切りVゴール。

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