【立川・KEIRINグランプリ】成田 こん身差しへ気負いなし

[ 2013年12月29日 05:30 ]

GP公開練習で並んで走る新田(左)と成田

 グランプリ2013シリーズは28日、立川競輪場で開幕。

 30日のGPに出場するベストナインは、7R終了後の公開練習などそれぞれ調整に努めた。27日に長塚―平原―後閑の結束を各自の言葉で語った関東勢、深谷―金子に浅井が続く中部勢、新田―成田の福島勢、そして昨年同様に単騎戦の村上が周回練習を重ねた。

 意気揚々と引き揚げてきた新田は「ダッシュをしていないので、エネルギーが凄くたまっている状態。体調面だけを考えれば申し分ないと思う」と話す。初めてのグランプリ参戦とは思えない自信の表情だ。一方の成田はベテランらしく淡々と語った。「グランプリ独特の雰囲気をいい緊張感を保って楽しんでいる。バンク練習では感覚をつかむことに集中した。体調面はいたって普通の状態」と競輪界最大のレースを控えても特に気負う様子はない。「レースまであと1日あるが、あすはほとんど何もしない。レース当日にうまく切り替えて気持ちを入れていけば」と今後の調整過程を明かした。

 昨年の京王閣グランプリは、単騎でこん身のまくりを打った村上をわずかタイヤ差捉え切れず2着に泣いた。ゴール前の車の勢いを考えれば、あと2~3メートルもあれば着順は入れ替わっていたはず。京王閣より約6メートル直線が長い立川は成田には有利に働く。さらに「尊敬する成田さんと2人で直線勝負をする」と宣言した以上、新田は後手に回る仕掛けはしない。新田―成田で4角を回ってくれば、成田のグランプリ獲得の可能性は大きく広がってくる。

 ▽KEIRINグランプリ2013選考基準 正選手9人、補欠1人(岡田征陽)。開催時S級に在籍する選手の中から、今年のG1(全日本選抜、日本選手権、高松宮記念杯、寛仁親王牌、オールスター、競輪祭)を優勝した選手が出場する。9人に達しないときは、競輪祭最終日(12月1日)までの賞金獲得額の上位者を順次選抜する。

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2013年12月29日のニュース