【京都金杯】大知 来年は目標60勝 ラクリマでウマくダッシュだ

[ 2013年12月29日 05:30 ]

京都金杯で14年のスタートダッシュを狙う柴田大騎手

 13年中央競馬で光り輝いたジョッキーの一人が柴田大知(36=フリー)だ。平地G1初勝利に加え、自己最多の43勝をマークするなど記録ずくめの一年だった。もちろん来年に向けてもさらなる飛躍を誓う。その第一歩となるのがマイネルラクリマで参戦するスポニチ賞京都金杯(1月5日)。勝利をものにしてさらに勢いのついた一年を送るつもりだ。

 今年もガムシャラに駆け抜けてきた。柴田大は年男だった一年の感想を問われると「今年はヘビ年でしたっけ?最後の最後で気付いた」と苦笑いを浮かべた。自己最多を更新する43勝を挙げ、NHKマイルCではマイネルホウオウで平地G1初制覇。苦労人は「夢のよう」とむせび泣いた。

 今年最後の騎乗となった23日のクリスマスCもマイネオーチャードでV。それでも2年連続未勝利(06~07年)のどん底からはい上がってきた男は満足していない。「60勝とG1制覇を目標に掲げた一年。G1を勝てて最後も勝てたけど、勝ち鞍は物足りない。来年に持ち越しですね」と表情を引き締めた。

 「やっと昨年よりはうまく乗れるようになったと思うけど、まだまだ全然。負けたレースは全部悔しいし、自分で納得がいかないレースも多い。そういうレースを一つでも減らしたい」。あくなき向上心を胸に臨む新年、いきなり有力馬で重賞獲りに挑む。スポニチ賞京都金杯のマイネルラクリマだ。4月の福島民報杯(1着)から続けて手綱を取り、七夕賞も制覇。その後3戦も安定した走りを披露したものの58キロのハンデが響いて惜敗が続いた。今度も58キロとの闘い。「小回りの方がいいが、京都は直線に坂がない分、阪神よりいい。ハンデは軽くはならないので、ハンデ差を消せるように細かいところまでうまく乗りたい」と自らを奮い立たせた。

 新年には新たな期待もある。11年3月に騎手を引退した双子の弟・未崎(現助手)が10月に騎手免許1次試験を突破した。1月末の2次試験に合格すればツインズが再びターフでしのぎを削る日がやって来る。「もし受かってもそれからが大変だと思うけど、また2人で頑張っていければいい」と吉報を待つ兄。決意と希望を抱き、14年も走り続ける。

 ◆柴田 大知(しばた・だいち)1977年(昭52)6月18日生まれ、栃木県出身の36歳。小5の時、双子の弟・未崎とJRA宇都宮育成牧場で乗馬を開始。96年3月、騎手デビュー。JRA通算233勝(うち障害12勝)。重賞8勝。1メートル58、49キロ。血液型B。

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