【ジャパンC】“障害帰りの星”シメノン 規格外のスタミナに自信!

[ 2013年11月20日 05:30 ]

追い切り2本目で影を躍らせダートコースを駆け抜けるシメノン

 「第33回ジャパンC」(24日、東京)の火曜追いが19日、千葉県白井の競馬学校で行われた。平地&障害の“二刀流”シメノンは、ダートコースで立て続けに2本追うハード調教。今月5日にメルボルンC(4着)を走ったばかりだが、強じんな肉体と精神力を誇示した。障害戦でみっちりパワーをつけた“障害の星”が異国の地で、悲願のG1初制覇の夢をかなえるか。

【ジャパンC】

 外国馬シメノンが驚きの“2度追い”を敢行した。まずは3角手前からピッチを上げ、全くの馬なりで3F43秒2~1F11秒2。戦歴は完全なステイヤーだが、予想以上に鋭い瞬発力だ。ペースを落とし、クールダウンしていると思ったら、再度加速した。3F43秒0~1F12秒0。この間、わずか3分。15~20分を間に取ったインターバル調教は日本でも珍しくないが、数分刻みの“連続追い”は異例。騎乗したマリンズ助手は「2度追い?これは(本国の)アイルランドにいる時と同じ」と涼しい顔だ。

 午後1時15分には決戦の地・東京競馬場に到着し、「ここでも強めの調教を1回行う」と同助手は言い放った。レース直前の5日間で2本。5日に3200メートルのメルボルンC(4着)を走り、オーストラリア~日本の約12時間の輸送を経て、13日に来日したばかり。何というタフネスぶりだ。思い出すのは89年、芝2000メートル以上で連日、時計を出すハード調教の末にオグリキャップを破ったホーリックス。バリバリと調教を積む無名馬が、世界最高クラスの実績馬をあっさり打ち負かすのは、ジャパンCの風物詩の一つだ。

 障害レース(計8戦)への出走経験が強じんな体力の形成に役立った可能性もある。欧州は日本よりはるかに障害が高く、過酷。11年暮れから12年春にかけて障害を6戦した後、平地に戻って条件戦を2連勝したように、その効果は大きかった。昨年暮れにも障害を2戦し、今年は平地を5戦。長距離戦と障害戦で叩き上げ、地力を養ったというイメージがしっくりとくる。

 「スタミナには自信がある。末脚もいい。速い時計のレースにも対応できる。持ち味を生かすために、速い時計の決着になることを祈るのみだ」(同助手)。障害では75・5キロもの酷量で勝ったこともある。57キロなら裸同然。異色のプレーヤーがジャパンCに新たな歴史を刻んでも、誰も驚かない。

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