後藤、骨折後トレセン初訪問 年内復帰へ意欲「秋のどこかで」

[ 2013年3月22日 06:00 ]

落馬事故の治療を終え退院した後藤は明るい表情で関係者にあいさつ

 頸(けい)椎骨折などで休養中の後藤浩輝騎手(39)が21日、昨年9月の骨折判明以来、初めて美浦トレセンを訪れた。11日に退院。19日に執刀医の診断を受け、ランニングなどの運動再開にゴーサインが出た。復帰への光がはっきり差したとあって、表情は明るい。「夏あたりから調教に乗り、秋のどこかでレースに乗れれば」と年内復帰への意欲を示した。

 ファンサービスに積極的なことで知られる後藤は取材対応も丁寧で分かりやすい。この日は携帯電話に保存した手術個所のレントゲン写真や首筋の手術跡を見せながら経過を説明した。

 昨年5月6日に落馬して頸椎を骨折。復帰した9月8日に再び落馬し、第一、第二頸椎骨折、頭蓋(ずがい)骨亀裂骨折の重傷を負った。「周りからは調教師の勉強をしたらどうかとも言われた」。一時は騎手生命も危ぶまれたが、コルセットが外れた昨年暮れからトレーニング再開。「インナーマッスルの重要性とか、これまでのトレーニング法を見直すこともできた」。苦しいはずのリハビリの中にも収穫を見いだすなど前向きに取り組んでいる。

 「一からのスタートだけど、戻るからにはトップジョッキーとして戻りたい」。後藤がターフに戻る日が待ち遠しい。

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2013年3月22日のニュース