【高松宮記念】ドリームバレンチノ指名 昨年函館スプリントS再現

[ 2013年3月19日 06:00 ]

4つの厳しいV条件をクリアしたドリームバレンチノ

 過去10年の結果から勝ち馬を探る。

 (1)年齢 5歳=【6・5・3・32】が勝率、連対率共に他の世代を圧倒。6歳=【2・3・3・37】が続く。充実期を迎える4歳だが優勝馬ゼロ。勢いだけでなく経験も問われる。7歳以上はキンシャサノキセキの2勝のみ。この馬は6歳秋から本格化した晩成タイプ。基本的に7歳以上は割引。2年連続2着の7歳サンカルロが早くも消えた。

 (2)実績 スプリントG1に出走歴がある馬は4着以内の実績が必要。優勝馬7頭が該当。残る3頭はスプリントG1初挑戦だったが、芝マイル以下の重賞で連対していた。今年のアドマイヤセプター、スギノエンデバーはG1初挑戦だが、芝1200メートル重賞で連対実績がありセーフ。逆に3連勝中のサクラゴスペルは昨年のこのレースで9着。4着以内の条件を満たしておらず脱落。

 (3)前走 阪急杯組が6勝。うち5頭は4着以内からの参戦。03年の覇者ビリーヴは阪急杯で9着に敗れたが、本番より2キロ重い重量を背負っていた。同じく近2年の勝ち馬はオーシャンSで2、4着に敗れていたが、それぞれ本番より2、1キロ重い酷量での敗戦。重賞3勝の実績馬ダッシャーゴーゴーは本番より1キロ軽い重量でオーシャンS2着。巻き返しは疑問だ。

 (4)左回り 阪神開催だった11年を除く9回のうち、8頭は左回りで勝ち星があった。残る1頭の08年ファイングレインは左回りで未勝利も、左回り初挑戦の06年NHKマイルCで首差2着。最低でも左回りの連対実績は欲しい。ロードカナロアは左回り経験が昨年のこのレース3着のみで、物足りない。

 結論 全てのV条件をクリアしたのはドリームバレンチノ。昨年の函館スプリントS(1着)でロードカナロア(2着)をねじ伏せた実績は見逃せない。再び絶対王者を打ち負かす。

続きを表示

2013年3月19日のニュース