【有馬記念】エイシンフラッシュ 疲労感なし、好相性の名手信頼

[ 2012年12月22日 06:00 ]

有馬記念で昨年2着の雪辱に燃えるエイシンフラッシュ

 エイシンフラッシュは、角馬場で入念に体をほぐした後、坂路(4F65秒2)をゆったりと駆け上がった。この秋は4戦目となるが、毛ヅヤはさえ、黒光りする好馬体から疲れは感じさせない。動きを見守った藤原英師は「うん、ええな」と何度もうなずいた。「馬がどこか痛かったら、リズムも狂うが無事に調整できた。馬を信じて、信じて、やってこれた」と仕上がりに太鼓判を押した。

 秋2戦目の天皇賞で10年ダービー以来、2年5カ月ぶりの復活V。テン乗りだったMデムーロが、フラッシュの強烈な末脚を引き出した。ルメールに乗り代わった前走のJCは、直線で伸びを欠き9着に敗れたが、師は「道中にストレスが掛かっていた」と敗因を分析。続けて「クリストフ(ルメール)も、うまく乗ってくれるが、ミルコ(デムーロ)の方が、稽古でのコンタクトを見てもより相性は良さそう」と、Mデムーロとの再コンビで巻き返しを狙う。

 有馬記念は3年連続の挑戦。昨年はオルフェーヴルと0秒1差の2着に惜敗した。強敵が早々に回避した今年はチャンス十分。「枠(2番)は昨年(5番)と同じ内めで絶好やな。いいイメージを持って、ジョッキーも乗れるやろう」と鞍上に全幅の信頼を置いた。

 最後に、師は取り囲んだ報道陣に対して「いつもコメントが少なくてごめんな」と、こぼした。決して多くは語らないが、その表情は自信に満ちていた。

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2012年12月22日のニュース